ヨーロッパリーグ

ビルバオ、マルセイユ戦に向けて街は厳戒態勢。サポーターの暴徒化を懸念

 アスレティック・ビルバオはヨーロッパリーグの決勝トーナメント2回戦で15日、オリンピック・マルセイユと2ndレグで再戦する。この試合に向けてビルバオの街には厳戒態勢が敷かれる。マルセイユのサポーターの暴徒化を懸念しているからだ。14日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 ビルバオの街はある”恐怖”を忘れることができずにいる。EL決勝トーナメント1回戦の2ndレグでスパルタク・モスクワと対戦した際、同クラブのサポーターが暴徒化し警官1人が死亡しているからだ。その後、5名以上の逮捕者も出している。

 サッカーという競技は全ての人が楽しめるものであるべきだ。しかし、残念なことにこのような暴力的なエピソードは未だに無くならない。そのため15日には、1500名の警備が街中とスタジアム近辺でしかれるという。

 さらに、スタジアム近くの小学校である”プレザ・デ・マリア”は危険に備えて試合当日の授業終了時間を早めている。繰り返すようだが、サッカーは子供たちも楽しめる物でなくてはいけない。しかし、子供たちの安全が最優先である。背に腹を変えられないのだ。

 現地の警察はホテルのロビーなどからガラス製品や動かすことが可能な家具を取り除くことを進めている。さらに、スタジアム近くの飲食店では椅子やテーブルを店外に並べることが禁止されたようだ。

 他にも様々な対策がなされている。確かなのは、双方が楽しめる素晴らしい試合になるのが一番いいということだ。何も起こらないことを切に願いたい。