ラ・リーガ レアル・マドリード

苦しむレアルに潜む別の問題。結局昨年と同メンバーで戦い今夏獲得した新戦力はベンチに

 先日行われたリーガ・エスパニョーラ第17節レアル・マドリード対バルセロナの「エル・クラシコ」では、バルセロナが3-0と快勝し幕を閉じた。その結果、マドリードはクラブワールドカップの影響で1試合未消化とはいえ、首位バルセロナとの勝ち点差が14に広がってしまった。

 リーガ・エスパニョーラ連覇がクリスマス前にして非常に厳しいものとなってしまったマドリードだが、実は別の問題を抱えている。それは、なんと今夏の移籍市場で獲得した選手たち全員が、あまりにもベンチを温める機会が多いため、確実に存在感を失ってしまっているということだ。

 今夏、マドリードはFWボルハ・マジョラル、MFマルコス・ジョレンテ、DFヘスス・バジェホをレンタルバックで、MFダニ・セバージョスをベティスから、DFテオ・エルナンデスをアトレティコ・マドリードからそれぞれ獲得した。しかし、彼らの公式戦の出場数は最多でもボルハ・マジョラルの14試合であり、今夏トルコのベシクタシュへと移籍したポルトガル代表DFペペの後釜として期待されていたヘスス・バジェホに至っては僅か4試合しか出場していない。

 以上のことをふまえると、レアル・マドリードは今季も昨シーズンとほとんど変わらないメンバーで戦っていることがわかる。1月には巻き返しを図るために補強を行うとも報じられている同クラブが今シーズンをどのような結果で終えることができるのか、注目が集まる。