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“ポルディ効果”で高まるJ人気。独紙記者が語る「ドイツ人はJリーグに目を向け始めている」

“ポルディ効果”で高まるJ人気

ヴィッセル神戸のルーカス・ポドルスキ 写真提供:Getty Images

著者:キム・デンプフリング
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。

 ヴィッセル神戸所属ルーカス・ポドルスキは7月29日(土)の大宮アルディージャ戦で鮮烈なデビューを飾った。ドイツメディアやファンはポルディ(ポドルスキの愛称)が日本でインパクトを残すことが出来るのかどうかを間近で見守っていた。

 彼の活躍を期待するフットボールファンばかりでなく「お金のためだ」「日本での生活を満喫するためだ」という声もあった。いずれにしても、デビュー戦でいきなり2得点を挙げ、彼の個人技だけでチームを連勝に導いたといえるほどの素晴らしい活躍を見せるとは誰も予想していなかっただろう。強烈な左足から生まれた最初の得点と、頭でゴール左隅に流し込んだ2点目は彼の多才さを見せつけるものであった。ポドルスキの存在はヴィッセル神戸のチーム強化となり得るだけでなく、人々の興味や関心を引き寄せている。

 だが、彼が2得点を挙げたというニュースはそれほど長くは続かなかった。これは近代フットボール界の問題でもあるが、多くの人々の興味を惹きつけたのは事実である。ポドルスキはキャプテン翼の大空翼と日向小次郎が描かれた自身のスパイクの写真を『インスタグラム』に投稿しており、彼がデビュー戦でそのスパイクを着用していたことは瞬く間に様々なメディアで取り上げられた。

 このニュースはドイツの若い世代の間では話題にならなかったかもしれないが、ポドルスキのような、特に20代後半から40代前半のキャプテン翼世代の関心を寄せつける内容であった。ちなみにキャプテン翼はドイツでもテレビ放送されており、タイトルは『Die tollen Fußball-Stars (素晴らしいフットボールスターたち)』となっている。筆者を含め、この世代の人々はグラウンドで登場キャラクターのまねをして遊んでいた。従って、多くの人々はポドルスキに親近感が湧き、私の知人の1人は彼がデビュー戦でキャプテン翼のスパイクを使用したことに感動さえもしていた。

 ドイツでのポドルスキは、ジョークを飛ばし、周囲の人々を笑わせる愉快な選手として知られているが、同時に、彼は得点能力の高い選手としても知られている。大宮戦のように、試合序盤でボールに触れることができず、上手くプレーをできなかったとしても、得点することができる選手である。事実、大宮戦でポドルスキはハーフタイム後、すぐに試合に慣れ、2得点を挙げ、3点目の演出もしている。

 しかし、ファンはポドルスキの活躍だけでなく、細貝萌にも注目していた。ブンデスリーガ102試合に出場し、ドイツでもよく知られている細貝は3月に柏に移籍したばかりで、ポドルスキ所属の神戸戦にも出場することが望まれていた(編集部注:出場なし)。

 いくつかの重要なJリーグの試合(特にヴィッセル神戸)はドイツ国内でも観戦することができるようになっており、ポドルスキや細貝のファンたちはパソコン、タブレット、スマートフォンから試合観戦することになるだろう。今後のポルディの活躍にも期待が懸かるが、ドイツ人たちは既にJリーグに目を向け始めている。

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