アジア 代表チーム

本田圭佑を豪戦で起用すべきか。W杯出場決める一戦で求められるハリルの選択

オーストラリア戦で本田圭佑を起用すべきか

著者: ショーン・キャロル

 日本代表は8月31日にFIFAワールドカップロシア大会・アジア最終予選のオーストラリア戦を迎える。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督の采配に注目が集まっているが、争点となるのはミランを退団した本田圭佑の起用法だ。果たして、日本代表はオーストラリア戦で同選手を起用すべきなのだろうか。

 31歳となった本田はミランで不甲斐ないシーズンを過ごし、忘れられた存在となってしまっていたが、サン・シーロでの最後の試合で見事なフリーキックを披露し、ピッチでの貢献度の高さを証明して見せた。

 日本代表は低調なパフォーマンスで1-1のドローに終わったイラク戦後、ロシアへの切符を手にするために8月31日(木)のオーストラリア戦で日本代表は勝ち点3が必要となった。勝利を手にするためには攻撃の最終局面でチームに活気を与えることのできるような選手が必要とされるだろう。

 イラク戦の暑さは間違いなく、サムライブルー(日本代表の愛称)を苦しめた。多くの代表選手たちはヨーロッパでの長いシーズンを終えたばかりであり、37℃にもなったテヘランの気候は別世界のものだっただろう。しかしながら、90分間の試合でアイディアが欠けていたのも事実であり、約2ヶ月後に迫るサッカールーズ(オーストラリア代表の愛称)戦に向け、ポジティブな姿勢で再びピッチに戻ることが大切である。

 日本は既に少なくともプレーオフへの出場は保証されており、オーストラリア戦で引き分け、もしくは負けてしまった場合でも、グループBの最終戦のサウジアラビア戦(アウェイ)に勝利することができれば、自動的に本大会出場権を手にする可能性は残されている。しかし、デイブ・フィリップス記者はツイッターで「過去32年間のFIFAワールドカップ・アジア予選でサウジアラビアがホームで敗れたのは、わずか2度だけだ」と述べている。つまり、6大会連続のワールドカップ出場権を手にするベストな方法は埼玉スタジアム2002をサポーターの熱気に満ちた試合会場でオーストラリアを迎え撃つことだ。日本代表にとって、本田以上の大きな武器となるだろう。

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