日本代表・海外組 日本代表

FIFAランキング15位!日本代表がW杯ポット2入りで良いワケ。スポンサーはポット1望む

日本代表 写真:Getty Images

 日本代表(森保ジャパン)は10月24日発表予定のFIFAランキングで、スイスを抜いて15位に浮上する見込み。FIFAワールドカップ北中米大会でのポット2入りへさらに前進する格好だが、一部スポンサーからはポット1入りを望む声も。ただポット2に割り当てられた場合でも、上位進出は可能という見方もある。

 2022年のカタールW杯で強豪ドイツ、スペインから金星を挙げ、翌2023年9月の国際親善試合でドイツを4-1で下した日本。2023年12月21日発表のFIFAランキングでは、16位のドイツから1.03ポイント差の17位に迫っていた。

 ただ2024年1,2月開催のAFCアジアカップでベスト8という結果に終わったこともあり、2024年7月18日発表のFIFAランキングでは18位に後退。それでも9月の北中米W杯最終予選で中国、バーレーンを大差で下すと、同月19日発表のFIFAランキングで、W杯開催国のアメリカやメキシコを上回り16位に浮上。15位のスイスに1.4ポイント差まで迫っている。

 世界中のクラブや代表チームのランキングを扱う『フッティー・ランキング』によると、日本は10月の北中米W杯最終予選でサウジアラビアを下し、オーストラリアに引き分けたことで、5.49ポイントを加算。同月のUEFAネーションズリーグでランキング下位のセルビア、デンマークに勝利できなかったスイスを抜いて15位に浮上したという。

 ここで北中米W杯でポット2に割り当てられるための条件を考える。カタール大会までとは異なり、北中米大会では出場枠が「48」に拡大。1ポットあたり12チームという構成になるが、開催国のカナダ、アメリカ、メキシコはポット1に。3か国ともに10月24日発表のFIFAランキングで15位以下となることがほぼ確実であり、今後トップ12入りの可能性が低いことを踏まえると、ランキング上位9か国がポット1に入るとみられる。

 くわえてアメリカ、メキシコは10月24日発表のFIFAランキングでも15位以下20位以上に。両国の順位がこのまま推移すると仮定すると、ポット2入りにむけてのひとつの目安として「FIFAランキングで23位以上」が考えられる。

 ただ一方で、一部の日本サッカー協会(JFA)ナショナルチームパートナーからはポット1入りがW杯優勝の条件という声も挙がっている。

 ホテル業界大手『アパグループ』の社長兼最高経営責任者(CEO)を務める元谷一志氏は、2024年8月放送のサッカー番組『サカろう』(テレビ静岡)に出演した際、JFAに対して強豪国とのマッチメイクを要望していた。

 「3か国共催なので、(FIFAランキングで)上位9か国に入らないとポット1にはならない。そこから逆算しないといけないと思うけど、上位9か国にいるようなマッチメイクを考えていますか? 今FIFAランキング17位だけど、JFAとしてどのような戦略を考えるのかという部分を考えないといけない。それがあまり見えてこない」

 しかし日本がポット2に割り当てられた場合でも、グループステージで強豪国との対戦を避けられる可能性もあることを忘れてはならない。確かにポット1入りが濃厚なブラジルやアルゼンチンなど南米の強豪と激突する可能性はあるが、FIFAランキングで日本とほぼ同等のアメリカやメキシコ、下位のカナダと、強豪国とのマッチメイク回避というシナリオもある。一方で日本がポット1に割り当てられた場合でも、ポット2入りの可能性もあるドイツやウルグアイ、イタリアなど過去のW杯優勝国と対戦するかもしれない。

 カタールW杯での躍進、FIFAランキングでのトップ15入りにより、欧米からより一層注目を浴びている森保ジャパン。最終予選終了後には、ポット2入りを念頭に置いたマッチメイクがJFAに求められそうだ。