プレミアリーグ(イングランド1部)アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋に、セリエA(イタリア1部)移籍の可能性が浮上。2クラブからのオファーが現地で報じられている。
冨安は今年3月16日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)スポルティングCP戦で右ひざを負傷。今季開幕後に復帰する可能性が伝えられていたが、懸命のリハビリもあり先月4日からプレシーズントレーニングに参加。アメリカツアーで2試合に出場しているが、新シーズンは左サイドバックやセンターバックでプレーする可能性が現地で報じられている。
一方でイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』の報道によると、アーセナルはクロアチア1部ディナモ・ザグレブからDFヨシップ・シュタロに関心を寄せている模様。同選手はセンターバックを本職としているため、冨安のライバルになり得る存在だ。
そんな中、欧州の移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキラ氏は今月2日、自身のツイッターアカウント(現X)に「冨安にはアーセナル退団の可能性がある。直近数日間で、インテルとナポリからオファーが届いた」と投稿したのだ。
昨季のセリエA覇者であるナポリは、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が今年5月に日本人選手獲得に動く方針を明言。バイエルン・ミュンヘンへ完全移籍した韓国代表DFキム・ミンジェの後釜候補にDF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)やDF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)が挙がっていたものの、両選手は残留見込みだ。
一方、FC東京所属DF長友佑都の古巣であるインテルは、セリエA19度の優勝を誇る強豪。昨季はセリエAで3位だったほか、UEFAチャンピオンズリーグで準優勝。パリ・サンジェルマンへ完全移籍したDFミラン・シュクリニアルの後釜確保が急がれる中、今年夏に来日。サウジアラビア1部アル・ナスルやパリ・サンジェルマンと対戦している。
シュクリニアルやキム・ミンジェと、欧州トップレベルのセンターバックを失ったインテルとナポリ。セリエA開幕まで残り3週間となる中、イタリアでのプレー経験を持つ冨安に白羽の矢を立てた格好だ。
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