日本代表MF堂安律(SCフライブルク)は、FIFAワールドカップ・カタール大会のドイツ戦とスペイン戦でいずれも同点ゴールをマーク。森保ジャパンの大金星やグループリーグ突破に大きく貢献している。堂安律は以前から「W杯優勝を目指しています」を公言しているが、かつてサンフレッチェ広島在籍時に森保一監督の指導を受けていたクロアチア人のミハエル・ミキッチ氏が同選手のコメントに対して苛立ちを募らせているようだ。
日本代表は先月23日のドイツ戦で2-1と勝利。27日のコスタリカ戦で0-1と敗れたものの、スペイン戦で2-1と逆転勝ち。グループEを2勝1敗と首位で決勝トーナメント進出を決めており、5日のクロアチア代表と対戦することが決まっている。
日本サッカー協会(JFA)はカタールW杯での最大目標を「ベスト8入り」に設定しているが、グループリーグ突破の立役者である堂安律は「冗談抜きで優勝を目指してます」と公言。ビッグマウスで注目を集めている。
すると同選手のコメントに、サンフレッチェ広島や湘南ベルマーレ在籍経験を持つミキッチ氏が反発。日本代表とクロアチア代表の直接対決を前に、クロアチア国営放送の番組に出演すると「あまりにも楽観的で野心的すぎる発言だ」と批判。
「日本代表はベスト16で敗退すると思う。スペイン代表とドイツ代表には勝ったが、コスタリカ代表には負けた。確かに日本代表にはクオリティがある。私は彼らを評価するが、現実的にはスペインやドイツより優れたチームではないと言わざるを得ない」と語るなど、不快感をあらわにしている。
それでもミキッチ氏はクロアチア代表が警戒すべき選手に堂安律、MF三笘薫(ブライトン)、FW浅野拓磨(VfLボーフム)の3選手を列挙。「この3人にスペースを与えてはいけない」と、クロアチア代表に忠告を与えた。
なお堂安律は日本代表で右サイドのポジションを争うFW伊東純也(スタッド・ランス)の活躍もあり、スタメンでの出場機会が限定。それでも先月23日のドイツ戦では71分からピッチに立つと、わずか4分後に同点ゴールをマークしていた。
そして今月2日のスペイン戦でも後半キックオフから出場すると、48分にペナルティエリア外で右サイド寄りの位置から強烈なミドルシュートを放ち、再び同点ゴールを奪取。51分には右サイドからのグラウンダー性のクロスからMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の勝ち越しゴールを演出している。
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