明治安田生命J1リーグ第32節が18日に行われ、コンサドーレ札幌は清水エスパルスに2-0で勝利。念願のJ1残留が決定した。
試合は前半11分、左サイドから高いクロスが上がると、圧倒的な打点の高さで札幌FWジェイ・ボスロイドが頭で合わせ先制点を決めた。前半39分にもゴール前の混戦からFWジェイがパスを受けると、左足でゴールに押し込み追加点。2得点を守りきった札幌が2-0で勝利を収めた。
コンサドーレ札幌はこれまで降格と昇格を繰り返してきたエレベータークラブだった。しかし、野々村芳和社長就任後から着実にチームの基盤が強化されてきた。
2013年以降クラブは新たなスポンサーを数多く獲得し、財政難を解消。また大手広告代理店である博報堂とスポンサー契約ではなくクラブビジネス戦略パートナー提携を結ぶなど、他クラブとは異なる経営改革を行ってきた。
経営基盤安定の成果はピッチ上にも現れた。Jクラブ最北の地・北海道を本拠地にするだけに、他クラブに比べ選手獲得が難しい現実があるが、今季はタイ代表FWチャナティップ・ソングラシンや元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドら大物選手を獲得。
ジェイは空中戦で圧倒的な存在感を示し、チームトップタイの8得点。チャナティップは貴重なドリブラーとして攻撃にアクセントを加えた。兵藤慎剛は武器とする走力で中盤の柱に。新加入選手が欠かせない戦力となり、チームのレベルアップを実現させた。
昇格1年目で2試合を残して残留を果たしたことは、クラブにとっても選手にとっても来季以降の大きな自信となるだろう。
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