
前寛之(町田ゼルビア)
今季を迎えるにあたり、福岡は昨季まで攻守の核を担っていたMF紺野和也とMF松岡大起を相次いで失った。サイドからのチャンスメイクと中盤でのボール奪取をそれぞれ司っていた選手の流出により、攻守両面で大きな穴を抱えたまま新シーズンに臨んでいるのは間違いない。
もちろん、MF名古新太郎やMF見木友哉といった主軸は残っており、今季も変わらず存在感を示している。しかし、WESTにおける最多失点数、さらに最少タイの得点数を踏まえれば、攻守ともに物足りなさが残るのも事実だ。
このような状況を打開し得るOB選手として、町田ゼルビア所属のMF前寛之が思い出される。福岡にとって初の国内主要タイトル獲得となった2023年のYBCルヴァンカップ決勝では、試合の流れを大きく引き寄せる先制点を挙げており、ファンやサポーターの記憶に強く刻まれている存在だ。
パスでのチャンスメイクや中盤でのボール奪取に長け、攻守でゲームをコントロールできるのが魅力。加えて、直接フリーキックでゴールを奪えるほどの精度も兼ね備えており、今の福岡が欲する武器を備えている選手だ。失った戦力を補う存在として、今まさに頼りたい選手の1人と言えるだろう。

山岸祐也(名古屋グランパス)
WESTワーストとなる16失点が低迷の一因として挙げられる今季の福岡。しかし、それと同様に2021年のJ1復帰以降、慢性的に続いている得点力不足もチームの不調に拍車をかけている。
今季はとりわけ絶対的な得点源を欠いている印象が強いが、かつては安定感のあるスコアラーが確かに存在していた。福岡在籍時の2022~2023シーズンに2年連続で二桁ゴールをマークし、現在は名古屋グランパスで活躍中のFW山岸祐也だ。
山岸は福岡加入以前、J2クラブを渡り歩いていた。J1デビューは福岡で、やや遅咲きではあるが、今季も名古屋でここまで6ゴールを記録するなど、変わらず安定した数字を生み出している。
FWシャハブ・ザヘディやFWナッシム・ベン・カリファといった力のある外国籍選手が在籍する福岡だが、残念ながら彼らも現状を打開するまでには至っていない。だからこそ、好調を維持する山岸の姿に、思わず助けを求めたくなるファンやサポーターがいても不思議ではないだろう。
コメントランキング