
2025明治安田J1リーグを11位で終えたFC東京。シーズン序盤はJ1残留争いに巻き込まれるなど苦しいスタートとなったが、夏場にDFアレクサンダー・ショルツやDF室屋成、GKキム・スンギュなど実績のあるタレントを獲得すると巻き返しに成功し、確かな手応えとともに新シーズンへの期待を大きく膨らませた。
しかし、チームとしての復調とは裏腹に、個人としては思うような結果を残せなかった選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。
ここでは、今シーズン結果を残せなければ退団の可能性が高そうな4選手を、筆者の視点からピックアップして紹介する。
東廉太
1人目は、高川学園中学校(山口県)からFC東京U-18を経て、2023シーズンにトップチームへ昇格したDF東廉太。190cm84kgの恵まれた体格を活かしたゴール前での競り合いの強さや空中戦の強さに加え、ファールを取られないスレスレのクレバーな守備を武器とし、U-18日本代表に選出された経験も持つ。下部組織時代から高校年代屈指のセンターバックとして評価されてきた。
高校3年時の2022シーズンにはトップチームに2種登録され、YBCルヴァンカップで4試合に出場し存在感を示した。すると同年8月、翌シーズンからのトップチーム昇格内定が発表され、将来の最終ラインを担う存在として大きな期待を受けていた。
しかし、2023シーズン開幕後はカップ戦1試合のみの出場にとどまり、夏にJ3のSC相模原へ期限付き移籍したものの、相模原では右膝内側側副靱帯損傷や左膝前十字靭帯断裂、左膝後外側支持機構損傷といった大怪我に見舞われ、シーズンの大半をリハビリに費やした。
FC東京に復帰した2024シーズンは8月に練習試合で実戦復帰を果たし、再スタートを切る。続く2025シーズンはJ3のギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍し、リーグ戦12試合に出場。徐々に実戦経験を積み重ねてきた。
そして今シーズン、FC東京に帰還した東にはトップチームでの本格的な台頭が期待されるが、百年構想リーグではここまで出場機会がない。依然として厳しい立場に置かれており、2026/27シーズンも期限付き移籍となる可能性が高い状況だ。
荒井悠汰
2人目は、サッカーの強豪で知られる昌平高校(埼玉県)から2023シーズンにFC東京へ加入したMF荒井悠汰だ。現在21歳の荒井は、高校1年時から主力として第99回全国高校サッカー選手権大会に出場し、優秀選手賞を受賞。その後も日本高校サッカー選抜に選出され、大学生相手に好プレーを披露するなど、U-17日本代表候補にまで名を連ねた。
さらに高校在学中の2022シーズンには特別指定選手として登録され、YBCルヴァンカップで3試合に出場。持ち前の屈強なフィジカルとドリブルでチャンスメイクに貢献した。
高校卒業後はプロの舞台へ。1年目はJ1リーグ2試合に出場し、プロの強度やリズムを経験した。続く2024シーズンは出場機会を求め、当時J3のカターレ富山へ期限付き移籍したが3試合の出場にとどまり、不完全燃焼のシーズンとなった。
昨シーズンはFC東京に復帰するも、3月22日の練習中に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、以降はリハビリに専念することとなった。今シーズンは荒井にとってまさに正念場の1年となる。しかし、現在のチーム状況や序列を踏まえると出場機会の確保は容易ではなく、2026/27シーズンも期限付き移籍となる可能性が高い状況だ。
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