
明治安田J3リーグに参入した栃木シティは、3月20日に開催されるYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦で、鹿島アントラーズと対戦。ホーム側とアウェイ側の環境が大きく異なるCITY FOOTBALL STATION(シティフットボールステーション)のスタジアム構造が話題になっているが、こうした“アウェイ冷遇”とも解釈可能な事象には以前、元日本サッカー協会(JFA)会長の川淵三郎氏が疑問を投げかけていた。
同氏は2024年10月、V・ファーレン長崎の新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」(通称ピースタ)に来場した際、Xで「今、Jクラブはアウェーのチームを差別化しているところが多い」と述べた上で、新スタジアムの構造を「平等」「Jリーグをあるべき姿に改善しようとする姿」などと評価していた。
また、アウェーチームの差別化という点で様々なメッセージが寄せられると、「そんな差別をしているの?ホームチームは。フェアプレーの精神はどこへいったの?アウェーチームの戦う条件を少しでも悪くしようなどとケチなことを考えるようにいつからなったの?」などと首を傾げている。
一方、シティフットボールステーションのスタジアム構造を巡っては、屋根や座席があるホームゴール裏と、屋根や座席が一切なく地面がフラットであるアウェイゴール裏の格差に対して、一部から否定的な意見が噴出。1席ずつ独立しているホームベンチとは異なり、アウェイベンチが背もたれのない長椅子だけという簡素なつくりであることも、議論の対象になっている。
なお、栃木は公式サイトにて鹿島サポーターに向けた観戦ルールを掲載。チームバスの到着・出発する際の入り待ち・出待ちを禁止しているほか、ビジターゴール裏自由席については「Jリーグ指示のもと、本試合において最前列に仮設フェンスを設置いたします。身を乗り出したり仮設フェンスを押したりする行為は危険ですので絶対におやめください」と案内している。
川淵氏も問題提起している、アウェイチームやアウェイサポーターの迎え方。シティフットボールステーションに来場する鹿島サポーターから、不満の声が上がる可能性は十分に考えられる。
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