柏レイソルは12月28日、オランダ人FWフロートが2024シーズン限りで退団すると公式発表。巨額の移籍金や、ケニア代表FWマイケル・オルンガの再来といった期待を裏切る結果となっただけに、一部からはクラブ強化部等に対する不満の声が挙がっている。
同選手は2023年2月、デンマーク1ヴィボーFFから柏へ完全移籍。身長193cmと大柄な体格や、オランダの年代別代表、リーズ・ユナイテッドやオランダ1部フィテッセなどでプレーしていた過去から、加入当初はかつて柏に在籍していたオルンガに匹敵するほどの大物選手として注目を浴びていた。
しかし来日1年目にJ1リーグ17試合の出場で1ゴールという結果に終わると、2024シーズンも公式戦7試合の出場で無得点。日本代表FW細谷真大からレギュラーを奪うことができず、わずか2年でチームを去ることになった。
フロートの移籍金については、オランダメディア『VOETBAL』が2023年1月に「200万ユーロ(当時約2億8000万円)でクラブ間合意」と伝えていた。この巨額の移籍金に見合うだけの結果が残せなかっただけに、ネット上では「フロート、歴代最低の助っ人だったまである」「未完の大器のままで終わった…」と落胆を隠せないファン・サポーターも多い。
またクラブは「フロート選手につきまして、今季をもって退団することが決定しましたのでお知らせいたします」とのみアナウンス。移籍先等が記載されていないだけに、「契約解除で移籍金は発生しないっていうこと?」「3億円もかけて獲得して、フリーで手放すのかよ」「フリー移籍ならば、強化部の責任はどうなるんだ」など、疑問や批判も相次いでいる。
井原正巳前監督の戦術にフィットしていなかった可能性も指摘されているフロート。柏では本領発揮とはならなかったが、それでも多くのファン・サポーターが同選手の今後の成功を願っている。
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