かつてアルビレックス新潟に在籍していたMF伊藤涼太郎は現在、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の主力選手として活躍。12月1日開催のKRCヘンク戦で同点ゴールをアシストしただけに、現地での評価がさらに上がっているようだ。
2023年夏に新潟からSTVVへ完全移籍した伊藤は、海外挑戦1年目からリーグ戦36試合出場とプレータイムを確保。今季はここまでリーグ戦10試合でスタメン出場と、レギュラー定着に近づいている。
そんな中で迎えたヘンクとのダービーマッチでは、0-1で迎えた66分にペナルティエリアで右足アウトサイドから相手の意表を突くノールックパスを供給。これに反応したFWアドリアーノ・ベルタッチーニが右足を振りぬき、ゴールネットを揺らしている。
ベルギーメディア『Voetbal』は2日、ベルギー1部リーグ第16節のベストイレブンを発表。ダービーマッチで勝ち点1の獲得に貢献した伊藤を選出すると、同選手について「彼のテクニックは、他のクラブで付加価値になる」と絶賛。STVV以外のクラブでも、日本人アタッカーの技術は通用するとの見方を示している。
そんな伊藤の去就は、すでにベルギー国内で話題になっている。同国のスポーツ番組『TVL Sportcafe』は2024年10月の時点で、「STVV退団が予想される選手」として同選手を紹介。市場価値を250万ユーロ(約4億1000万円)と見積もると、「彼はすでに26歳。今季の躍進が著しい。(かつてSTVVに在籍していた)日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF遠藤航(リバプール)、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)の足跡をたどるのだろうか?」と、ステップアップ移籍の可能性を伝えている。
ヘンク戦での技ありアシストにより、ベルギー国内で称賛を浴びている伊藤。20代後半という年齢を踏まえると、欧州でステップアップ移籍するために残された時間は少ないと考えられる。
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