日本代表DF谷口彰悟は、2024年夏にカタール1部アル・ラーヤンを退団し、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)へ加入。新天地で守備陣の中心選手として活躍しているが、加入当初の評価は低かったという。
川崎フロンターレのキャプテンとしてJ1制覇・天皇杯優勝を成し遂げ、カタールW杯ではDF板倉滉(ボルシアMG)らとともに欧州強豪国相手に波乱を巻き起こした谷口。実績豊富なセンターバックとして期待されていたが、STVV加入当初はリーグ戦で自身のミスからゴールを許すなど、不安定なパフォーマンスを見せていた。
しかし、9月はじめに監督がクリスティアン・ラタンツィオ氏からフェリス・マズー氏へ代わると、谷口のパフォーマンスは向上。10月にはFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦におけるオウンゴール、ベルギー1部リーグ第11節KRCヘンク戦での一発退場と、立て続けに結果を残せない時期もあったが、それでも27日のKVCウェルステロー戦ではフル出場でクリーンシートでの勝利に貢献した。
ウェルステロー戦でのパフォーマンスを受けて、ベルギー紙『HBVL』のジャーナリストは27日に「私は谷口に感銘を受けた」などと絶賛。「彼がSTVVに加入したばかりの時は、『なぜ彼が日本代表でプレーできるのか?』と疑問を抱いていた。だが、今となっては理解できる」と、加入当初の同選手に対する評価にも言及した上で、日本代表センターバックがもたらす影響について以下のように語っている。
「彼はとてもいい選手で、ディフェンスリーダーになっている。他のディフェンダーもプレーレベルを上げているが、それは元々から谷口のプレーレベルが高いおかげでもある。(2024年夏にヘンクへ完全移籍した)マッテ・スメットが退団した影響を感じさせないくらいの出来だ」
なお9月からSTVVを率いているマズー氏は、過去にヘンクやユニオンSG、シャルルロワSCなどベルギー国内クラブの複数クラブを指揮。FW伊東純也(現スタッド・ランス)、DF町田浩樹(現ユニオンSG)、MF森岡亮太(ヴィッセル神戸)を指導していた。STVV監督就任直後には、谷口のポジションを3バックの左から中央へ変更しているが、『HBVL』は同選手の起用法がチームの好成績に繋がったとの見方を示している。
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