10月15日に埼玉で行われる2026FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表対オーストラリア代表。今回もオーストラリア代表に選出されたMFアルディン・フルスティッチ(サレルニターナ)は、2021年10月12日に行われた2022年のW杯アジア最終予選の日本戦でフリーキックを決めた選手だ。
3年前の埼玉で、フルスティッチは見事なフリーキックを決めてスコアを1-1にし、オーストラリア代表に一時的な希望をもたらした。しかし試合終盤、DFアジズ・ベヒッチ(メルボルン・シティ)のオウンゴールによって逆転の夢は潰えている(結果1-2)。それでも、フルスティッチにとってこのゴールは忘れられない瞬間であり、再び牙を剝き日本戦に挑む準備ができているようだ。
日本戦に向けてトニー・ポポヴィッチ監督の指導のもと、フルスティッチは勝利を目指している。「毎回フリーキックを決めたとき、その瞬間を大切に心にしまい込み、決して忘れない」「日本にくるのは、ただ試合をするためではなく、勝つためだ。胸を張って自信を持って戦うつもりだ」と、意気込みを見せている。
フルスティッチのキャリアは順風満帆ではなかった。足首の負傷で2022年のカタールW杯出場がギリギリとなり、セリエAのエラス・ヴェローナ(2022-)では事実上チームから外された。その後、オランダ2部ヘラクレス・アルメロ(2023-24)で自信を取り戻し、現在はセリエBのサレルニターナに所属し、順調に選手生活を送っている。
日本戦に向けては、オーストラリア代表は厳しい戦いを予想している。過去22試合で20勝を挙げている日本は、アジア最終予選では3試合で14得点を記録しながら無失点。しかし、フルスティッチは「ピッチに立てば、楽しんでプレーし、チャンスがくれば必ずものにする」と、自信をみなぎらせているようだ。
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