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古巣FC東京にエールも…アルベル元監督に批判が!不振の原因は…

アルベル・プッチ・オルトネダ監督 写真:Getty Images

 FC東京は8月24日開催の明治安田J1リーグ第28節で、京都サンガに0-3と敗れるなど、直近5試合で白星なし。ピーター・クラモフスキー監督解任を求める声が強まり、指揮官に対する不満とも解釈可能なパリ五輪U23日本代表MF荒木遼太郎の態度もクローズアップされるなか、元監督のアルベル・プッチ・オルトネダ氏によるSNS投稿を巡り一部から否定的な意見が飛んでいる。

 J1リーグ直近5試合で2分3敗、4試合つづけてノーゴールのFC東京。川崎フロンターレ戦(多摩川クラシコ)で敗れ、東京ヴェルディ戦(東京ダービー)で引き分けた後、京都戦でも攻撃陣が機能しなかった。また京都戦では、スタメン出場の荒木が途中交代の際に時崎悠コーチと握手せず、右手を高く上げるなど、交代に対する不満ともとれる態度を見せていた。

 チーム状況が芳しくないなか、かつてアルビレックス新潟とFC東京を率いていたアルベル氏は、28日にXを更新。古巣や日本に対する特別な思いを日本語で綴っている。

 「この困難な時期に私はいつもFC東京の最善を祈ってます。サポーターは選手たちの宝です。今こそ選手たちを全力で応援する時です。私のFC東京での監督としての時間は昨年末に終わりました。しかし私の心は常にFC東京、愛する新潟、そして第二の祖国日本とともにあります」

 アルベル氏の投稿をうけて、ネット上では「アルベルさん、ありがとう」「アルベルは本当に人格者」と感謝や称賛のコメントが相次いでいるが、一部からは「アルベルが結果を出さないから、今のようになった」「これだけ厳しい状況になったのは、アルベルのせい」などと辛辣な声も。ただ、こうした批判に対して「アルベルが結果を残せなかったのは事実だが、その後1年間改善も成長もしないチームの責任まで押し付けるのは違う」「アルベルが悪いとは思わない。いつまでたっても変わらないフロントの方が問題」といった意見も見受けられる。

 アルベル氏は2003年からおよそ10年間にわたり、ラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナのスカウトや下部組織のコーチなどを歴任。2020年から2シーズンにわたり新潟を率いると、2022シーズン終了後にFC東京の監督に就任。FC東京でもポゼッションサッカーのスタイル浸透を図ったが、成績不振により2023年6月にチームを離れた。

 FC東京の監督退任以降、フリーの身であるアルベル氏。母国で日々を過ごしているが、FC東京へのメッセージをうけて、同氏のJリーグ再挑戦を望む声も湧き起こっている。