
後手後手のベルギー、カウンターも最後まで得点ならず
後半に入ってもフランスの攻撃は続く。50分には左サイドからのFKをグリーズマンが入れて跳ね返ったボールを右サイドのクンデがクロスし、テュラムがシュートもゴールならず。
61分にベルギーは、カウンターアタックからFWヤニック・カラスコ(アル・シャバブ)が右サイド深くに攻め込むも、DFテオ・エルナンデス(ミラン)がスライディングで左足を伸ばしてブロック。
78分にフランスは、右サイドのクンデが折り返したボールを中央のFWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリード)が右足シュートも、わずかに枠の右上に外れる。
83分にベルギーは、ビッグチャンスをむかえる。ボールを受けたデ・ブライネがゴール正面で右足シュートもGKがセーブ。
その後、間もない85分にフランスは左サイドのエルナンデスから中のグリーズマンにショートパス。そしてドリブルから右サイドのクンデにわたり、中央の少し下がったところのカンテに落とすと、鋭く短い縦パスを出す。ゴール前に走り込んだFWランダル・コロ・ムアニ(PSG)がターンしながら右足シュート。ジャストミートしなかったボールは、ベルギーDFヤン・フェルトンゲン(アンデルレヒト)に当たってGKのタイミングと方向がずれてオウンゴール(OG)となった。
後がなくなったベルギーは、88分に選手を2枚同時に投入した。89分にはフランスDFウィリアン・サリバ(アーセナル)がロケットのような激しいスライディングタックルをすると、ボールはタッチを割る。
90+2分、ベルギーのFWジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ)が左サイドをドリブル突破からクロスもフランス選手に当たりコーナーキック(CK)に。この日、再三の果敢なドリブル突破を図ったドクだが、ゴールは遠かった。
結局フランスが1点をリードしたまま試合が終了した。

ラストプレーは、フランスが支配した象徴の瞬間に
90+3分のほぼラストプレーというシーンは、この試合を象徴していた。ボールを持ったフランスのコロ・ムアニが右サイドをドリブル突破。たまらずベルギーMFオレル・マンガラ(オリンピック・リヨン)が身体で止めてイエローカードを受けて天を仰いだ。
この2選手は、ともにこの試合の両チームの1枚目の交代カードだ。しかし、ベンチの意図は正反対だった。
62分にテュラムと交代でコロ・ムアニを投入したフランスの意図は攻撃だ。攻めながらも、なかなか得点がとれないため、攻撃陣にさらなる勢いを加えるためにエネルギーを蓄えたリザーブ選手を投入した。結果として、コロ・ムアニのシュートがOGに繋がったのである。
一方、63分にFWロイス・オペンダ(ライプツィヒ)に代えてマンガラを投入したベルギーの意図は守備の立て直しであった。攻撃の勢いを増したフランスに対して中盤を厚くしたベルギー。この選手交代が両チームの状況を雄弁に物語っている。
データを見ると、攻撃回数はベルギーの25回に対してフランスは63回。シュート数はベルギーの5本に対してフランスは20本だ。入ったのは1ゴールのみだったが、内容はフランスが勝つべくして勝った試合だった。
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