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イラク戦勝利も…木村誠二が周囲の声に違和感「パリへの切符掴めたら良いと…」

木村誠二 写真:Getty Images

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間今月30日に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選の準決勝でイラク代表に2-0と勝利。パリ五輪出場を決めたが、DF木村誠二(サガン鳥栖)は以前からサポーターが・ファンやメディアの期待に対して違和感を抱いていたという。

 日本はグループステージを2勝1敗で2位通過。準々決勝で開催国カタールを延長戦の末に下すと、イラク戦では28分にFW細谷真大(柏レイソル)のゴールで先制。42分にMF荒木遼太郎(FC東京)が追加点を奪うと、イラクの反撃を振り切り決勝進出。見事、パリ五輪出場権を獲得した。

 今大会前、日本国内では「パリ五輪本大会出場権獲得」に焦点が当たり、「U23アジアカップ優勝」を期待する声がほとんど挙がっていなかった。こうした世間の声には、イラク戦でフル出場の木村が反応。今月12日に日本サッカー協会(JFA)公式YouTubeチャンネルで公開された『Team Cam』のインタビューで、「なんでなんですかね」と首を傾げた上で、以下のように語っていた。

 「『絶対優勝しないといけない』と周りから言われたわけでもないし、『パリへの切符掴めたら良い』と言う人がいても別に悪くはないと思う。だけど、チームには『ベスト4入ってしっかり3位決定戦を戦って、パリ五輪出れば良い』という考えをする人は当たり前のように誰もいない。そのような状況なので、自然と優勝という言葉がみんな出てきていると思う」

 なお、U23アジア杯での選手登録枠は「23」であるが、パリ五輪では「18」に減少。GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)やMF鈴木唯人(ブレンビーIF)など不出場組にくわえて、オーバーエイジ枠採用の可能性もある。それだけにパリ五輪出場を決めたとはいえ、木村をはじめU23アジア杯参戦メンバーは生き残りをかけてのアピールが求められる。