中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
2023年6月、約2年ぶりに代表へ戻ってきた中村航輔。2021シーズンに海外挑戦を果たして以来しばらく出場機会を掴めずに苦労したが、2022-23シーズンからはポルティモネンセで正GKの座に就き柏レイソル時代から変わらないセービング力で最後の砦としての役割を果たしている。
久々の代表試合となった昨年6月のペルー戦(4-1)では、経験値も相まって頼もしさも増した姿を披露。残念ながら昨年9月のトルコ戦(4-2)で負傷して以降は代表活動から遠ざかっているが、間違いなく次のW杯における守護神候補の1人だ。
代表での出場はここまで8試合と意外に少ない中村だが、デビュー戦となったE-1サッカー選手権2017の北朝鮮戦(1-0)で好セーブを連発するなど印象的なプレーは多い。年齢的にも28歳とまさに脂の乗っている時期。若手の台頭も目覚ましいポジションではあるが、明け渡すにはまだ早いことも確かだ。早速次の代表活動から再び選出があるのか、最注目の1人と言えよう。
高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス/カナダ)
2023シーズンのJリーグ開幕直前に、現在所属するバンクーバー・ホワイトキャップスへの移籍が発表された高丘陽平。これまでA代表への招集はないが、代表での活躍が十分に期待できる選手の1人だ。
かつて所属していた横浜F・マリノスでは2022シーズン、リーグ戦全試合に出場し優勝に貢献。同年のベストイレブンにも選出された。卓越した足元の技術に正確なフィードも併せ持ち、セービン力だけでなく最後方から攻撃の起点としての働きも期待できる。また、ハイラインを敷くDFの背後をカバーできる守備範囲の広さも売りの1つ。ラインを高くすることも多い今の日本代表の戦術に合った特徴を持つことからも、招集されれば活躍は十分見込めるだろう。
バンクーバーへ移籍後も、加入初年度ながら多くの出場機会を得ておりチームからの信頼のほどもうかがえる。能力と国内外における実績から、今後代表での守護神争いに加わってほしい選手の1人であることは間違いない。
小島亨介(アルビレックス新潟)
昨2023年はリーグ30試合に出場し、最後方から久しぶりのJ1へ臨んだアルビレックス新潟を支えた小島享介。10月には残念ながら出場はなかったが日本代表にも選出され、クラブにおける活躍は間違いなく代表を率いる森保一監督に評価されていると言えよう。
高いセービング力はもちろん、足元の技術にも長け安定したビルドアップが可能なことは大きな武器。他の候補と比べてもなお魅力的に映るその武器が代表の舞台ではどう活きるのか、試してほしいと思うファンやサポーターは数多くいるだろう。
現状では、海外組はもちろん国内でもアジアカップメンバーに選出された前川黛也と比較して序列が低いのかもしれないが、クラブでの活躍を見れば早くA代表デビューをと望む声が聞こえても不思議はない。
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