
2月23日(金祝)に開幕を迎える2024明治安田J1リーグ。全20クラブが優勝や残留を目指し争うなか、勝敗を分けるポイントの1つが点取り屋の存在だ。
サッカーは得点の多さを競うスポーツであり、チャンスを決め切れるか否かで勝ち点が変わる(勝てば3点、引き分けで各1点、負ければ0点)。そこで全3回に分け、J1を戦う20クラブの点取り屋事情をまとめた。
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川崎フロンターレ
2月13日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区決勝トーナメント1回戦で一足早く事実上の開幕を迎えた昨季の天皇杯王者・川崎フロンターレ。1トップの位置でスタメン出場したのは、新加入のFWエリソン。早速PKを決めて公式戦初得点を記録すると、足裏を使ったテクニックから強烈なシュートを放つなど実力を示している。連動性が高まると新エースに名乗りを上げそうな逸材だ。
その他にも勝負所でネットを揺らすFW小林悠、今季はシーズン初めからチームに参加するFWバフィティンビ・ゴミス、1年目から熾烈な競争を勝ち抜き27試合に出場したFW山田新なども備えている。また、中盤から攻撃参加を見せ昨季チームトップの9得点を挙げたMF脇坂泰斗、左サイドからの突破で2022シーズンに12得点を挙げたFWマルシーニョなど楽しみな選手は多い。

横浜F・マリノス
2023シーズンは2位で、惜しくもリーグ連覇を逃した横浜F・マリノス。それでも得点数はリーグトップとなる63を数え、今季も多くの得点が見込まれる。最大の点取り屋はFWアンデルソン・ロペス。ゴール前でボールを呼び込みシュートを打つまでの流れが抜群で、2023シーズンは22得点を挙げてFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)と並び得点王に輝いた。
左ウイングの位置から9得点11アシストを記録したFWエウベル、右ウイングで6得点11アシストのFWヤン・マテウスとの関係性も抜群で、対戦相手は手を焼いた。ともに昨季3得点のFW宮市亮やFW植中朝日も十分な出場機会さえ得られれば二桁得点を目指せる選手たちだ。

湘南ベルマーレ
昨季15位で、苦しみながらも残留を達成した湘南ベルマーレ。失点減とともに得点増を狙う2024シーズンは、点取り屋候補が多岐にわたる。最も注目されるのはアビスパ福岡で昨季5得点を挙げたFWルキアン。周囲との連携からスペースを突く動きに長けており、ジュビロ磐田時代に共闘したMF鈴木雄斗とのホットラインが開通すれば二桁得点も十分可能だ。
また、高卒2年目で出場機会を増やし3得点を挙げたFW鈴木章斗は期待の存在。足でも頭でも点が取れ、成長著しい。期限付き移籍先の栃木SCで2シーズン合計11得点を挙げ復帰したFW根本凌にも期待したい。また、MF阿部浩之は川崎フロンターレに所属していた2017シーズンに二桁得点を挙げた経験があり、他の点取り屋とは異なる特徴を持つ。
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