日本代表FW上田綺世は、AFCアジアカップ全5試合出場で4ゴールをマーク。好調ぶりをアピールしているだけに、不調であるメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスにかわって上田のスタメン出場を望む声が挙がっている。しかしフェイエノールトOBはヒメネスのスタメン起用継続を支持。上田に対して「アジアカップでのゴール量産は参考外」と厳しい評価を下している。
今季ここまでオランダ1部リーグ戦でスタメン出場ゼロと、ヒメネスの控えに甘んじている上田。ここまで1ゴールと限られたチャンスで結果を残せていないこともあり、現地で「クラブ史上最高額の移籍金(1000万ユーロ:約15億円)に見合わない」と批判を浴びている。
一方、ヒメネスは今季ここまでリーグ戦全20試合スタメン出場で19ゴール4アシストをマーク。しかし1月14日のリーグ戦再開以降は4試合でわずか1ゴールと下降線に。上田がアジアカップでゴールを量産していることもあり、一部では日本代表FWのスタメン出場を望む声が湧き起こっている。
しかしフェイエノールトOBのカリム・エル・アフマディ氏は10日、オランダメディア『Voetbalpraat』のインタビューで「上田はスタメンに名を連ねるための扉をノックしているとは思えない。ヒメネスがオランダ1部リーグで決めてきたゴールは、アジアカップでの2,3点とは違う」とバッサリ。
「ヒメネスが不調で眠れなくなることはない。フェイエノールトで多くの実績を積み重ねているし、アルネ・スロット監督は彼に自信を与えるべきだ」と、絶対的ストライカーの全面サポートに注力するよう求めた。
またフェイエノールトの専門サイト『FR-FANS』によると、スロット監督本人も「ヒメネスには上田という競争相手がいるので、良いパフォーマンスを継続しないといけない。ビッグクラブはつねに勝利しなければならないが、幸いなことに、ヒメネスのおかげで我々は勝ち続けている」と、メキシコ代表FWへの信頼を強調しているという。
アジアカップとオランダ1部リーグのレベルの違いから、スタメン出場の資格はないと指摘された上田。レギュラー定着に近い森保ジャパンでの立場とは対照的に、フェイエノールトでの試練は続きそうだ。
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