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上田綺世、フェイエノールトで構想外扱い「史上最高額の移籍金が無駄に」

上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月20日に行われたKNVBカップ(オランダ国内カップ戦)ユトレヒト戦で途中出場もノーゴール。結果を残せない試合が続いているだけに、現地から同選手に対する批判が沸き起こっている。

 上田は2022/23シーズンにベルギー1部リーグで22ゴールをマークすると、今年夏にサークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍。しかしメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的ストライカーとして活躍する中、今季ここまでオランダ1部リーグ戦でのスタメン出場はゼロ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でもノーゴールと結果を残せていない。

 そんな中で迎えたユトレヒト戦では60分、ヒメネスに代わって途中出場。63分にシュートを放つなど攻撃面で存在感を発揮したが、後半アディショナルタイムに相手選手から強烈なタックルを受けて負傷した。

 試合後、オランダメディア『サッカーニュース』はX(旧ツイッター)におけるファン・サポーターの反応をもとに「フェイエノールト史上最も高価な買い物は、悪いものだ」と上田を酷評。

 移籍金が1000万ユーロ(約15億円)と、フェイエノールト史上最高額であるだけに、同メディアは「ユトレヒト戦を通じて、上田のために費やされた1000万ユーロが無駄金であることをファンは十分に理解した。彼はフェイエノールトのレベルに届いていない。多くのファンは、上田が史上最高額の移籍金を取り戻すことはないだろうと危惧している」と、日本代表ストライカーに対する辛辣な意見を紹介した。

 フェイエノールトはユトレヒト戦をもって、2023年の公式戦全日程が終了。来年1月中旬のリーグ戦再開まで約3週間空くが、上田は来年1月の国際親善試合タイ戦に向けて帰国する。日本代表ではレギュラーの座を掴みかけている一方、フェイエノールトでは困難に直面している。