Jリーグ サンフレッチェ広島

広島エゼキエウ「城福浩とスキッベ監督の違いは…」うつ状態の過去明かす

エゼキエウ 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属のブラジル人MFエゼキエウが、過去にうつ病状態に陥っていたことを告白。城福浩前監督(現東京ヴェルディ指揮官)と、ミヒャエル・スキッベ現監督から求められたプレーの違いも明かした。

 同選手は2020シーズンから広島でプレー。2021シーズンにリーグ戦全試合出場も、昨季は右足関節の治療もありリーグ戦9試合の出場に終わっていた。それでも今季はここまでスタメン出場3試合も、12試合で途中出場とスーパーサブとしての役割を担っている。

 そんなエゼキエウは今月下旬、ブラジルメディア『グローボ』のインタビューで以下のようにコロナ禍での苦悩を語っている。

 「僕は2020年と2021年の2年間、日本人監督のもとでとても難しい時期を過ごした。2020年はコロナ禍で妻や息子がそばにいなかった。食事も喉を通らず、ほとんどうつ状態で、何もしたくない、家から出たくないと思った。ピッチに戻ったときは、まるでプレーしたことがないかのような感覚で、フィジカル、テクニック、メンタルいずれも最悪だったんだ」

 「とても調子が悪く、日本のやり方に適応できなかったんだ。ピッチに立って『ここで何が起きているのか理解できた』と言うこともできず、ただただ迷っていた。2021年には少し良くなり、出場機会も増えたけど、それでも自分自身のやり方を見つけることができなかった」

 その上で城福前監督のもとでのプレーについて「ブラジルでは『サイドバックについていけ、でもゴールを決めろ、前に行け』と指示されていた。だけど城福監督の要求が違ったものだったんだ。彼は攻撃よりも守備を求めた。それで僕の性格やプレースタイル、サッカーに対する見方が変わってしまった。長い間悩んでいたんだ。成長できなかったし、溶け込めなかったんだ」と告白。

 スキッベ監督就任による変化について「昨年3月に足首を痛めて帰国したんだけど、その時から(城福前監督とは)やり方が違うと分かっていた。彼は僕に何度も攻撃を仕掛けることや、アシストや(敵陣での)決定的なプレーを求めた。僕の役割を理解している監督だけど、その上で守備の部分も求めていた」

 「それから自分自身のプレースタイルを見つけるようになって、チャンスが増えていった。今年は本当に調子がいい。チームも僕のプレースタイルを理解してくれているからね」と説明した。