Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎が一度放出拒否も…チャナティップ母国復帰か「クラブ間交渉進行」

チャナティップ・ソングラシン 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属のタイ代表MFチャナティップ・ソングラシンが、母国復帰間近に迫っている模様。タイ国内クラブと川崎によるクラブ間交渉が進んでいると、現地で報じられている。

 同選手は昨年1月に北海道コンサドーレ札幌から川崎へ完全移籍。ただ昨季は度重なる負傷離脱もあり、J1リーグで15試合の先発出場。今季もここまでリーグ戦では2試合の出場。チーム内で厳しい立場に置かれる中、今月7日の天皇杯2回戦・栃木シティ戦ではスタメン出場だった。

 タイ紙『マティチョン』は10日、チャナティップの移籍先候補にタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドとポートFCを挙げている。その上で「いずれかのクラブが川崎にチャナティップ獲得オファーを提示した。すでに川崎幹部と交渉している」と伝えている。

 またポートFCの会長であるマダム・パン氏は先月末、アビスパ福岡とのパートナーシップ提携締結式後のインタビューで「チャナティップ獲得に興味はある。チャナティップ自身もポートFC移籍に興味があった。川崎に連絡したけど、今シーズンいっぱいは彼を試合で使いたいという返事が届いた」と語ったという。

 ポートFCは2022/23シーズンの国内リーグを首位ブリーラム・ユナイテッドから勝ち点22差の3位で終了。2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ出場権を獲得している。一方のパトゥムは今季序盤の不振もあり9位で終えたものの、ポートFCと同じくACLプレーオフ参戦を決めている。

 なおチャナティップは今月12日から20日までタイ代表の活動に参加する。川崎で出場機会を失っている同選手がどのような決断を下すのか注目が集まる。