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欧州5大リーグ別、歴代日本人シーズン最多得点ランキング!久保&三笘は…

写真:Getty Images

かつて、サッカー界で「ジャポネス」(ポルトガル語で日本人)とは、サッカーが下手な人を指す言葉として使われていた。しかし最近の日本人選手は一味違う。海外で活躍し、特に攻撃面でチームになくてはならない存在として扱われることが増えてきた。

そこでここでは、欧州5大リーグ(ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン、プレミアリーグ)別に、歴代日本人選手のシーズン最多得点トップ3を紹介していく。昨今活躍が目覚ましいMF久保建英(レアル・ソシエダ所属)やMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン所属)はどの位置につけるだろうか。


久保建英 写真:Getty Images

ラ・リーガ(スペイン)

これまでラ・リーガでは、乾貴士(2015-2021)、久保建英(2019-)、家長昭博(2011-2013)、中村俊輔(2009-2010)など、数々のタレントがプレーしてきた。歴代の日本人選手シーズン最多得点トップ3は以下の通り。

  • 1位:久保建英(8ゴール、2022/2023シーズン、レアル・ソシエダ)更新中
  • 2位:乾貴士(5ゴール、2017/2018シーズン、エイバル)
  • 3位:久保建英(4ゴール、2019/2020シーズン、マジョルカ)

3位は、マジョルカでプレーしたMF久保建英。2019/2020シーズンにチームは20チーム中19位と下位で苦しむ中、久保は4ゴールをあげ、チーム最多となる4アシストを記録した。

2位は、アジア国籍選手通算最多出場記録である166試合に出場し、16得点という日本人の通算最多得点記録保持者でもあるMF乾貴士。ラ・リーガで最も成功を収めた日本人とも言われている。2017/2018シーズンは12月の月間MVP候補に選出されるなどの活躍で、エイバルのリーグ1部9位というクラブ史上最高成績に貢献した。

1位は、現在レアル・ソシエダでプレーしている久保。乾以来日本人2人目となるラ・リーガ通算100試合とラ・リーガ通算2桁得点を達成。2022/23シーズン、チームは残り5節残した時点でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に位置しており、久保もまだまだこの記録を更新できる可能性を残している。


中田英寿 写真:Getty Images

セリエA(イタリア)

これまでセリエAでは、中田英寿(1998-2006)、中村俊輔(2002-2005)、本田圭佑(2014-2017)など、日本代表のスター選手がプレーしてきた。歴代の日本人選手シーズン最多得点トップ3は以下の通り。

  • 1位:中田英寿(10ゴール、1998/1999シーズン、ペルージャ)
  • 2位タイ:森本貴幸(7ゴール、2008/2009シーズン、カターニア)
  • 2位タイ:中村俊輔(7ゴール、2002/2003シーズン、レッジーナ)

2位タイの1人は、レッジーナでプレーしたMF中村俊輔。2002/2003シーズンは自身初の海外挑戦であり、チームはセリエBから昇格したシーズンということで難しさはあったものの、レギュラーを確保しプレースキッカーを務め、セリエA残留に貢献。極東から来た背番号10としての活躍は、イタリアメディアの『レッジーナ黄金期ベスト11』に選出されるほどだった。

もう1人の2位タイは、カターニアでプレーしたFW森本貴幸。Jリーグ史上最年少の15歳でJリーグデビューし、最年少得点記録をあげ、さらに史上最年少の16歳でJリーグ最優秀新人賞を獲得した和製ロナウドだ。海外初挑戦の場にセリアBから昇格したカターニアを選び、加入2シーズン目の2008/2009シーズンに最多得点を記録。特にパレルモとのダービーマッチで1ゴール2アシストを挙げた試合は、今でもサポーターの記憶に残されている。

1位は、ペルージャでプレーしたMF中田英寿。1998年フランスW杯での活躍でユベントスやアーセナルなどの強豪クラブへの移籍が報道される中、2位の2人同様、初の海外挑戦にセリエBから昇格を果たしたチームを選択。当時の中田人気はとてつもなく、ヨーロッパでも注目を浴びていた。デビュー戦の相手は、リーグ2連覇中のユベントス。強豪相手に2ゴールを決め実力を示した中田。この1998/1999シーズンに10ゴールを決め、チームのセリエA残留に貢献している。その活躍は、某イタリア紙がサプライズ・プレイヤーに選出するほどだった。


岡崎慎司 写真:Getty Images

ブンデスリーガ(ドイツ)

これまでブンデスリーガでは、岡崎慎司(2011-2015)、香川真司(2010-2012、2014-2019)、長谷部誠(2008-)、鎌田大地(2017-2023)など、日本代表の中心選手がプレーしてきた。歴代の日本人選手シーズン最多得点トップ3は以下の通り。

  • 1位:岡崎慎司(15ゴール、2013/2014シーズン、マインツ)
  • 2位:香川真司(13ゴール、2011/2012シーズン、ボルシア・ドルトムント)
  • 3位:岡崎慎司(12ゴール、2014/2015シーズン、マインツ)

3位は、マインツでプレーしたFW岡崎慎司。加入2年目の2014/15シーズン開幕戦でゴールを決め、ドイツ誌『キッカー』のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれると、その後もコンスタントに得点を重ねていき、2シーズン連続の2桁得点を記録した。最終節が終わってみれば、チーム内得点王でリーグ8位タイとなる12得点を決め、チームを牽引した。

2位は、ボルシア・ドルトムントでプレーしたMF香川真司。前シーズンはブンデスリーガの優勝に貢献したものの、2011/2012シーズン前半戦は怪我に苦しめられた。しかし香川はチャンピオンチームの中心人物として、リーグ2連覇に貢献するリーグ戦31試合出場13得点12アシストを記録。さらにDFBポカール決勝では1ゴール1アシストし、ドルトムントのクラブ史上初となる国内2冠達成に貢献した。情報誌では『ブンデスリーガ年間ベストイレブン』『欧州年間ベストイレブン』に名が挙がり、『香川は間違いなく過去20年のドルトムントにおける最高のプレイヤーの1人』と評したドイツ紙も。当時の日本人史上最高クラスだったのは間違いないだろう。

1位は、再び岡崎。マインツ加入初年2013/2014シーズンの記録となる。前シーズンにシュトゥットガルトでプレーし、リーグ戦1得点といい成績を残せなかった岡崎は、移籍後に大爆発。ポジションを左サイドから中央に移すと得点力が大幅にアップし、リーグ戦15ゴール1アシストを記録した。クラブと自身のキャリアハイ記録となり、さらにブンデスリーガにおける日本人選手の1シーズン歴代最多得点記録にもなっている。PKを除いたリーグ得点ランキングでは、マリオ・マンジュキッチ(当時バイエルン・ミュンヘン)とロベルト・レバンドフスキ(当時ドルトムント)に続く3位に。某オンラインメディアが『年間ベストイレブン』に選出するほどの活躍だった。

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名前おれお
趣味:サッカー観戦
好きなチーム:リバプール

プレミアリーグを中心に週に2、3試合サッカー観戦しています。応援しているのはリバプールで、好きな選手はロベルト・フィルミーノです。

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