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WEリーグ選手達の「WE ACTION」会議レポ。女性コーチはどう増やす?

WE ACTION MEETING 写真:WEリーグ

FIFA女子ワールドカップ2023(7月20日〜8月20日)も控え、女子サッカーが熱い。2021年9月に開幕した日本初の女子プロサッカーリーグ、WEリーグ(ウーマン・エンパワーメント・リーグ)も、2シーズン目にして国内外からの注目を徐々に集めてきている。

ここではWEリーグが『女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する』という理念の推進に向け、プレー以外で実践している取り組み『WE ACTION』についてご紹介していこう。

4月11日に開催された同プロジェクトの一環である第5回『WE ACTION MEETING』の様子と、そこで挙げられた課題の1つ「女性コーチが少ない」というテーマについて、実際に参加した選手のコメントも交えてご紹介していきたい。


2022/23WEリーグ キックオフカンファレンス 写真:Getty Images

「WE ACTION MEETING」で絞られた4つの課題

WEリーグでは2021年12月から『WE ACTION』という取り組みをスタート。前述の理念推進のために、所属する選手とクラブ、そしてパートナー企業を含めた様々な立ち位置の人々が輪となり、みんな(WE)で起こす行動(ACTION)という意味だ。単なるスポーツに留まらず「社会に変化を与える」ということは想像するだけでも壮大なことだが、どのような方法で行動を起しているのだろうか?

取り組みの1つとして、これまでに『WE ACTION MEETING』という全5回の会議が行われてきた。昨年度までは「課題のリスト化」を目標に話し合いが行われてきたが、そこから衝撃的な事実が目の当たりとなっている。日本全国のNPOと協力し「女性が抱える社会問題」について洗い出したところ、実に何と300以上の課題が浮き彫りとなったのだ。

「差別を差別と気づけない問題」「女の子がサッカーを続ける場が少ない問題」そして「色々気にしすぎて、言いたいこと言えない問題」など、そのほか多くの視点から様々な課題があがった。これら多くの課題は、会議の中で更に深掘りされて大きく4つに絞られている。

  1. 母頼りが多すぎる問題
  2. 日本の女子の自己肯定感が低すぎる問題
  3. 女性は10代でスポーツやめちゃう問題
  4. 女性コーチは約3割問題

4月11日に開催された第5回『WE ACTION MEETING』では、この4つの課題に対し、より具現化するための実行案が設定された。グループに別れて施策アイディアのディスカッションが行われる。その中の1つ「女性コーチは約3割問題」について、WEリーガー達の言葉も見てみよう。

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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