
日本代表MF相馬勇紀(名古屋グランパス)は27日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ第2戦・コスタリカ戦で先発出場もノーゴール。チームも0-1と敗れ、グループリーグ敗退の可能性が高まっている。そんな中フィリップ・トルシエ元日本代表監督の通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏は、同選手がコスタリカ戦で本来のパフォーマンスを発揮できなかった理由を説明している。
相馬勇紀は今月17日の強化試合・カナダ戦で、前半8分にMF柴崎岳(レガネス)のパスから先制ゴールを奪取。本職ではない右サイドハーフでの起用だったにもかかわらず結果を残していたが、23日のドイツ戦では出番がなかった。
そしてコスタリカ戦では本職の左サイドハーフで先発出場すると、後半途中にMF三笘薫(ブライトン)が投入されたタイミングで右サイドへポジション変更。ただ前半から縦への突破が少なく、テレビ朝日の中継で解説を務めていた松木安太郎氏が同選手に積極的な仕掛けを求めていた。
フランス紙『レキップ』は試合後、コスタリカ戦における日本代表選手の採点を実施。FW上田綺世(サークル・ブルッヘ)やGK権田修一(清水エスパルス)と同じく、相馬勇紀にも「3」(10段階中「10」が最高評価)とチーム内最低評価を与えている。
すると2002年日韓W杯でトルシエ監督の通訳としてベンチ入りしたダバディ氏は、『レキップ』の採点表を引用。「相馬選手は中途半端に低く設定されていた後ろの6人の守備ブロックの犠牲になってしまいました。3〜4人で攻めろと言われても、上田も相馬、鎌田もかわいそうです」
「とはいえ、そんな中、吉田選手が設定する最終ラインは低ければ、高いゾーンプレスをかける意味もない、という悪循環でした」と、相馬勇紀が低評価を受けた原因をDF吉田麻也(シャルケ)をはじめとした守備陣に求めたのだ。
なお日本代表は12月2日のスペイン戦で勝利すれば、グループリーグ突破。敗れるとグループリーグ敗退が確定する。また引き分けた場合、グループリーグ突破の行方はドイツ対コスタリカの結果に左右される。
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