Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎が移籍金4億円要求?現地メディアはマルシーニョ移籍交渉破談を否定

川崎フロンターレ FWマルシーニョ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属のブラジル人FWマルシーニョ(27)はエジプト1部アル・アハリ移籍の可能性が伝えられる中、1日の明治安田生命J1リーグ第31節・北海道コンサドーレ札幌戦で先発出場。川崎フロンターレはアル・アハリに対して、高額な移籍金を要求しているようだ。

 マルシーニョの去就については、先月29日になって「アル・アハリがマルシーニョ獲得にむけて、川崎フロンターレとの交渉を進めている」と複数のエジプト国内メディアが一斉に報道。中東地域のニュースを専門に扱う『Al-Masdar News』電子版は30日になって「マルシーニョは30日にカイロ到着予定」と伝えていたが、同選手は1日時点で日本国内にとどまっている。

 また川崎フロンターレ幹部がエジプトメディアによるマルシーニョ移籍報道を否定したと一部の日本国内メディアが伝えるなど、同選手を去就に関する情報が錯綜している。

 そんな中エジプトメディア『Kora』は1日、「マルシーニョ獲得交渉の舞台裏」と見出しをうち「川崎フロンターレは移籍金300万ドル(約4億3400万円)を要求しているが、アル・アハリは200万ドル(約2億8900万円)までの減額を望んでいる。両者にとって満足のいく合意に達するために、クラブ間交渉が続いている」と報道。移籍金額を巡る駆け引きが繰り広げられている現状を伝えている。

 またエジプトメディア『elwatan sport』は、「アル・アハリはマルシーニョと合意に達した。アル・アハリ関係者は川崎フロンターレとの交渉が中断されたという事実を否定している」と報道。

 川崎フロンターレの要求額を250万ドル(約3億6200万円)、アル・アハリの希望額を150万ドル(約2億1700万円)と伝えた上で「エジプト国内の移籍ウィンドウが今月10日までである。そのため、アル・アハリは今後数日以内に川崎フロンターレと移籍金の支払い方法について合意するとみられる。選手登録に間に合うよう、時間との戦いに挑んでいる」と綴っている。

 なお川崎フロンターレは北海道コンサドーレ札幌戦で3-4と敗れたものの、依然としてJ1優勝の可能性を残している。それだけに左ウイングの主力選手であるマルシーニョの放出に、容易に応じない姿勢を見せていると考えられる。