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香川真司に再脚光!STVVでの復活劇に独紙「経験還元で精一杯だったが…」

香川真司 写真:Getty Images

 かつてボルシア・ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていた元日本代表MF香川真司(33)は、シント=トロイデンVV(STVV)で本来のパフォーマンスを発揮。同選手の復活劇に、ドイツメディア『シュポルト』が注目している。

 香川真司はドルトムントやマンチェスター・ユナイテッド在籍時にリーグタイトルを獲得したが、2019年のドルトムント退団以降は苦戦。ギリシャ1部の強豪PAOK在籍時には2021/22シーズン開幕戦後に構想外となるなど、厳しい立場に置かれていた。

 しかし今年1月にSTVVへ加入すると、状況は一変。2月中旬にジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)でデビューすると、昨季はスーパーサブとして出場機会を確保。そしてプレシーズンでアピールに成功し、今季は開幕からほぼ全試合でスタメンに名を連ねている。

 また先月27日のジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第6節・KVメヘレン戦では、PKを沈めてSTVV加入初ゴールをマーク。およそ2年ぶりとなるゴールに本人も試合後に充実感を覗かせていた。

 すると『シュポルト』は「カガワに幸運が舞い戻ってきた」と見出しをうち、香川真司に関する特集記事を掲載。

 「香川真司という名前は、今でもドルトムントのファンたちを笑顔にしている。2010年、35万ユーロ(当時約4000万円)という破格の移籍金でセレッソ大阪からドルトムントへ移籍した香川はすぐにチームに馴染むと、2011/12シーズンにブンデスリーガ連覇を成し遂げた」

 「2012年夏、マンチェスター・ユナイテッドが香川の活躍に注目。香川はマンチェスター・ユナイテッドの誘惑に負けたが、ドルトムント時代の華やかなパフォーマンスを再現することはできなかった。そして2014年夏にドルトムントへ復帰したが、(マンチェスター・ユナイテッド移籍前の)あのパフォーマンスは見られなかった」

 「ベシクタシュへのレンタル移籍、スペイン2部クラブへの移籍、数カ月間の無所属を経験し、PAOKでは1年半を完全に棒に振った。2022年1月、そんな香川真司にSTVVが扉を叩いた」と綴っている。

 そしてSTVV加入後の香川真司について「最初の数ヶ月間、香川はベンチからチームメイトに自分の経験を伝えるので精一杯だった。しかし、シーズンオフから流れが一気に変わった」

 「香川は今シーズンのリーグ戦で6試合中5試合に先発出場。先日はベルギーでの初ゴールでその信頼に応えた。STVVは現在8位につけている。極めて良いスタートであるが、これも香川のおかげだ」と、同選手のチーム全体に与える影響力の大きさを説明している。