Jリーグ アビスパ福岡

「鳥栖は佐賀で活動を」アビスパ福岡の久留米市“奪還”で場外ダービー過熱

福岡県久留米市出身の城後寿 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・アビスパ福岡は30日午前10時10分、FW城後寿(36)の出身地である福岡県久留米市と「フレンドリータウンに関する協定書」を締結したと公式発表。久留米市が「筑後川流域クロスロード協議会」に基づきサガン鳥栖との関わりが深かっただけに、アビスパ福岡サポーターから歓喜が湧き起っている。

 アビスパ福岡は「福岡県久留米市とのフレンドリータウンに関する協定書締結にともなう調印式について」として、9月6日午前11時から川森敬史代表取締役社長と原口新五市長による調印式を行うと発表。

 今回の協定書締結の目的として「福岡県久留米市が推進する『地域活性化とスポーツ文化の振興』並びにアビスパ福岡の基本理念である『地域に根ざしたスポーツクラブ』及び『地域に生活する人々とともにスポーツを通じて子どもたちに夢と感動を、地域に誇りと活力を与える』を実現するため、相互に協力し友好関係を保持することを目的とします」と公式サイトを通じて説明している。

 ただ一方で久留米市は、福岡県小郡市、佐賀県鳥栖市、佐賀県基山町とともに、1989年設立の「筑後川流域クロスロード協議会」の構成団体である。

 また「筑後川流域クロスロード協議会」は2012年8月9日に「サガン鳥栖応援宣言」を行っており、久留米市内で共同観戦やサッカー教室などサガン鳥栖関連のイベントを実施している。

 さらに久留米市内に店舗を構える富士自動車株式会社(Audi久留米)がここ最近、練習着スポンサーとしてサガン鳥栖に協賛。久留米市とサガン鳥栖のつながりが強まっていることに対して、アビスパ福岡サポーターから反発の声が上がっていた。

 それだけに今回の協定書締結の公式発表には、アビスパ福岡サポーターから「聖地奪還」、「鳥栖は佐賀県で活動を」、「久留米は福岡。佐賀じゃない」と、サガン鳥栖を意識したとみられるコメントが数多く寄せられている。

 またアビスパ福岡一筋のバンディエラである城後寿の出身地が久留米市であることから、「10時10分発表というのは城後選手に因んでなのか」、「10時10分発表とは、粋だな」、「久留米で城後選手出演のイベントを!」という声も上がっている。