Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

檀崎竜孔は“実質”豪州完全移籍?昨夏の札幌復帰理由も明らかに

檀崎竜孔 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌は9日、MF檀崎竜孔(22)が豪州1部ブリスベン・ロアーへ期限付き移籍すると公式発表している。同選手にとって2度目のブリスベン・ロアー移籍となっているが、今回は“片道切符”となる可能性が高いようだ。

 檀崎竜孔は青森山田高校卒業後、2019年に北海道コンサドーレ札幌へ入団。前線や中盤でのし烈なポジション争いからおくれをとると、2020年11月にブリスベン・ロアーへレンタル移籍。初の海外挑戦にもかかわらず、公式戦24試合に先発出場し9ゴール1アシストと結果を残していた。

 ただブリスベン・ロアー退団後はジェフユナイテッド市原・千葉へレンタル移籍したものの、出場機会を確保できず。今季は北海道コンサドーレ札幌の一員として過ごしていたもののリーグ戦で出番はなく、YBCルヴァンカップ・グループステージ5試合、天皇杯2試合の出場にとどまっていた。

 その中、北海道コンサドーレ札幌は「檀崎竜孔選手が、オーストラリアのAリーグ(オーストラリア国内サッカーの1部リーグ)、ブリスベン・ロアーFCへ2023年1月31日まで期限付き移籍することになりました」と公式発表している。

 しかしブリズベン・ロアーは「ダンザキを6ヶ月間のレンタル移籍で獲得し、将来的には正式に契約を結ぶ予定だ」と声明を発表。今後、檀崎竜孔を完全獲得する可能性があることを明かしているほか、同選手が今週にもチームに合流することもあわせて伝えている。

 また檀崎竜孔はブリズベン・ロアーの公式サイトを通じて「ブリスベン・ロアーに戻ってくることができて、とてもうれしいです。ハードワークして、チームのためにすべてを捧げたいと思います」とコメント。

 ブリズベン・ロアーのウォーレン・ムーン監督は「ダンザキは、ブリスベンでの最初のシーズンで大きな影響を与えたので、我々はつねに彼を呼び戻したいと思っていた。彼はここで素晴らしい時間を過ごし、この街とファンを愛してくれた」

 「あの時、彼を引き留めたいと思っていたのだが、我々の手には負えなかった。彼は結婚のために日本に帰りたがったので、我々はそれを尊重した。彼が戻ってきて、我々は興奮している」と、同選手が2020/21シーズン終了後にブリズベン・ロアーを退団した理由を明かした。

 なお檀崎竜孔は昨年7月21日に入籍しており、北海道コンサドーレ札幌も2日後に公式発表していた。北海道コンサドーレ札幌で出場機会に恵まれなかっただけに、ブリズベン・ロアーでの活躍が期待される。