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板倉滉獲得諦めムード?ボルシアMG監督「私は現実主義者なので…」

板倉滉 写真:Getty Images

 日本代表DF板倉滉(25)は先月末、シャルケをレンタル期間満了により退団。マンチェスター・シティが移籍金高騰を狙う中、ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)のダニエル・ファルケ監督が同選手獲得の可能性に言及した。28日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 板倉滉は昨年8月、マンチェスター・シティからシャルケへ1年レンタルにより加入。センターバックの主力選手としてドイツ2部リーグでほぼ全試合に先発出場し、ブンデスリーガ昇格に大きく貢献していた。しかし、シャルケ幹部はおよそ600万ユーロ(約8億5000万円)の買い取りオプション行使を断念。先月31日にシャルケ退団が正式決定している。

 そんな板倉滉には、セルティックやアイントラハト・フランクフルト、ボーンマス、ホッフェンハイムなど複数クラブからの関心が伝えられている。また、今月17日にはボルシアMGが移籍金500万ポンド(約8億4000万円)により同選手を完全獲得することがほぼ確実と伝えられていた。

 しかし、ドイツやイギリスの複数メディアが伝えるところによると、マンチェスター・シティとボルシアMGの交渉は難航している模様。マンチェスター・シティは複数クラブによるマネーゲームで、板倉滉の移籍金高騰を期待しているとみられる。

 それでも『ビルト』は「ボルシアMGのダニエル・ファルケ監督は、すでにマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督にコンタクトを取ったと言われている。両者は互いをよく知り、友好的な関係を築いている」と報じている。

 また、ボルシアMGは来月1日から10日にかけてトレーニングキャンプを実施。ファルケ監督は板倉滉がキャンプ初日から参加することを望んでいる一方で「監督である以上、希望はつねに持っていなければならない。チームに新しいクオリティをもたらす選手は、どれだけいても足りない」

 「しかし、私は現実主義者でもあるので、話し合いが難しいことも理解している。良い選手には、他の選択肢もあるからね」とコメント。複数クラブの争奪戦でボルシアMGが敗れる可能性も念頭に置いている。

 なお、マンチェスター・シティは今夏の移籍ウィンドウで、ボルシア・ドルトムントからノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(21)の獲得を決めているほか、アルゼンチン1部の強豪リーベル・プレートからはアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス(22)の加入も内定。2選手の獲得で巨額の資金を要したこともあり、板倉滉らレンタル移籍組をできるだけ高い移籍金のもと放出したいようだ。