ヴィッセル神戸所属の元U20ブラジル代表FWリンコン(21)は、明治安田生命J1リーグでの出場機会が少ない。それでも今季ここまでの出来に一定の手応えを感じているようだ。4日、ブラジルメディア『iG Esporte』が伝えている。
リンコンは昨年1月にブラジル1部のCRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。来日1年目の昨季は左ハムストリング肉離れによる戦線離脱もあり、リーグ戦13試合の出場で1ゴールという結果に終わっていた。
そして今季は三浦淳寛前監督のもとでリーグ戦5試合中3試合にスタメン出場していたが、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の就任以降は出場機会が減少。それでもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージでは4試合中3試合の出場で2ゴールをマーク。チームを決勝トーナメント進出へと導いている。
同選手は『iG Esporte』のインタビューに応じた際、来日2年目を迎えての心境を聞かれると「日本に来たばかりのときはブラジルの文化をすぐに捨て、家族や友人との別れを受け入れないといけなかった。だけど1年経った今は、この国の文化に慣れたと感じているね。気候や日々のサイクル、日本サッカーのスタイルにも慣れたし、友人もできた。チームメイトとも良い関係を築けているよ」
「もちろん、ブラジルやブラジル人のエネルギーが恋しくなることもある。だけど、海外で生活することは、自分だけでなく、いつも応援してくれる家族にとっても、信じられないほど特別な経験になっているんだ」と語っている。
そんなリンコンは3月15日、ACLプレーオフのメルボルン・ビクトリー戦で途中出場すると、3-3で迎えた延長前半の95分に決勝ゴールをマーク。壮絶な打ち合いに終止符を打つとともに、ヴィッセル神戸にグループステージ出場権をもたらしていた。
ACLの舞台で結果を残している同選手は「今、ヴィッセル神戸でチャンスをもらっていることで、つねに進化して自分の目標を達成し、チームに貢献できるよう努力したいと思うようになったよ。天皇杯では初戦からスタメンで出場しているし、今シーズンここまですでに13試合でプレーしている」
「自分のゴールでヴィッセル神戸をAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ出場へ導いたことは、僕にとってかなり重要な出来事だったんだ。ヴィッセル神戸で鍵を握る存在になるきっかけだと思っているね。僕のサッカーキャリアでとても勉強になる日々を送っているよ」と、メルボルン・ビクトリー戦でのゴールが自信につながっていることを明かした。
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