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元横浜FM遠藤渓太にメンタル面改善要求も…「不運だ」と監督擁護のワケとは…

遠藤渓太 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスでプレーしていたFW遠藤渓太(24)は、ウニオン・ベルリンで出場機会に恵まれていない。その理由をウニオン・ベルリンのウルス・フィッシャー監督が明かした。ドイツメディア『Ligainsider』が18日付けで報じている。

 同選手は横浜F・マリノスで頭角を現すと、2020年7月にウニオン・ベルリンへ買い取りオプション付きの1年レンタルにより加入。海外挑戦1年目の2020/21シーズンはブンデスリーガで16試合に出場したほか、2020年11月に行われたビーレフェルト戦では移籍後初ゴールもマーク。昨年4月にはウニオン・ベルリンの買い取りオプション行使が正式決定しているが、今季はここまでリーグ戦での先発出場なし、途中出場4試合と厳しい立場に置かれている。

 また今年2月にはリーグ戦2試合で途中出場。指揮官からの評価を高めていたものの、膝の負傷したこともあり3月以降のリーグ戦全試合でメンバー外となっている。

 フィッシャー監督はDFBポカール準決勝・RBライプツィヒ戦を今月20日に控える中、記者会見で遠藤渓太の現状について「彼は4週間も練習ができない状態が続いていた。でも今はもう大丈夫。10日ほど前からまたチームメイトと一緒に練習している」とコメント。膝の負傷して以降、コンディション回復が順調でなかったことを明かしている。

 そして選手本人とのやり取りを聞かれると「2日前、彼にはポジティブでいることが必要だと話したばかりだ。チームに戻る準備をするためにね。彼は復帰に近づいている。大事なのは、彼がこの調子を維持することだ」と語っている。

 ただ一方で「システム上、ウイングでプレーできないのはちょっと不運だ」とコメント。遠藤渓太の本職であるウイングが存在しない「3-5-2」のシステムを採用していることに触れた上で「彼はトレーニングで8番(インサイドハーフ)をやり続けている。どこかまだ可能性のあるポジションを探そうとしているんだ」と同選手がチームの戦い方に慣れるために試行錯誤していることも明かした。