Jリーグ 川崎フロンターレ

「中国勢をACLから追い出せ」川崎vs広州で欧州記者の不満爆発!出場枠削減報道も

川崎フロンターレvs広州FC 写真:Getty Images

 川崎フロンターレと浦和レッズは18日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)東地区グループステージ第2節で中国クラブ相手に大勝した。その中、中国メディア『捜狐』はACLで大敗つづきの中国勢に対する批判の声を紹介している。

 中国スーパーリーグでは山東泰山、上海海港、広州FC、長春亜泰の4クラブが今季のACL出場権を獲得していた。しかし、長春亜泰は財政難の影響もあり先月1日にACLプレーオフ出場辞退が正式決定。くわえて上海海港は新型コロナウイルス感染拡大により上海市内がロックダウンとなっていることから、タイ遠征が不可能に。今月11日になって上海海港の参加辞退が公式発表されている。

 また広州FCと山東泰山はACLグループステージに参戦しているものの、ほぼ全員が10代後半から20代前半と若手主体のメンバー構成に。中国メディア『新浪体育』は中国行政による新型コロナウイルス感染拡大対策の強化や国内リーグ戦との両立、遠征費負担などをふまえて主力選手をタイ遠征メンバーから外したと報じていた。

 広州FCは15日開催のグループステージ開幕戦でジョホール・ダルル・タクジムFC(マレーシア1部)相手に0-5で敗れると、川崎フロンターレとの一戦では0-8と大敗。山東泰山も初戦で大邱FC(韓国1部)相手に0-7で敗れ、浦和レッズ戦でも0-5と完敗。両クラブともに2試合を終えて無得点、失点数が「10」以上となっている。

 『捜狐』は中国勢に対するイスラエルのサッカージャーナリストであるウリ・レヴィ氏の意見を紹介。これによると、広州FCが川崎フロンターレ戦のFW小林悠(34)にゴールを決められて4点ビハインドとなった時、レヴィ氏は「AFCはこのAFCチャンピオンズリーグから中国チームをすべて追い出すべきだった」

 「参加辞退したクラブもあったが、広州FCのような規模の大きいクラブは主にU21チームの選手がプレーしている。1試合半で9失点だ。アジアサッカーにとって悪いこと。全くクールではない」とツイートしたという。

 なお『捜狐』は来季のACLで中国勢の出場枠について「2年つづけて参加辞退のクラブが現れ、(今季は)ユースチームを派遣した。これらは中国スーパーリーグクラブによるAFCチャンピオンズリーグ出場枠に影響を与える可能性がある」と報道。今季まで「グループステージ出場3クラブ、プレーオフ出場1クラブ」だったところが「グループステージ出場2クラブ、プレーオフ出場2クラブ」になる可能性を指摘している。