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ハリル元日本代表監督、W杯前解任の可能性高まる!モロッコ代表が後任候補選定に着手か

バヒド・ハリルホジッチ監督 写真:Getty Images

 日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏は、FIFAワールドカップ・カタール大会前にモロッコ代表監督を解任される可能性が高まっているようだ。10日、フランスメディア『フットメルカート』が伝えている。

 同氏は日本代表の監督解任後、2019年8月にモロッコ代表監督に就任。グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、W杯本大会出場を決めていた。また、カタールW杯グループリーグでベルギーやクロアチア、カナダと対戦することが決まっている。

 一方、ハリルホジッチ氏は日本代表監督時代にも一部選手との確執が噂されていたほか、モロッコ代表でもチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やアヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)を代表チームから追放。同監督の強硬なやり方にモロッコ国内から批判の声が上がっている。

 また、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏は先週、モロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。W杯前のハリルホジッチ監督解任を視野に入れていることを明かしている。

 『フットメルカート』の報道によると、レキア氏はカタールW杯グループステージ突破にむけてツィエクとマズラウィの存在が不可欠であると考えている模様。近日中に2選手との話し合いを行う予定になっているが、交渉が失敗に終わった場合にはハリルホジッチ監督の解任に踏み切るという。

 また、ハリルホジッチ監督サイドの考えとして「ハリルホジッチはこれほど曖昧な状況はないと考えており、自分の時間が限られていることをこれまで以上に意識している。予選を終わった後、モロッコ国民に誇れることをすべてやったと思っていたのに、とても疲れ、批評に影響されているようだ」

 「モロッコ代表監督として好成績を収めていることを考えれば、退任しても悔いはないだろう。しかし、彼はワールドカップに向けた計画を立てており、すでに準備を進めている」を説明しているほか、パリ・サンジェルマン所属DFアクラフ・ハキミ(23)をはじめ一部選手からW杯出場へ導いたことにより感謝されていることもあわせて伝えている。

 ただ、FRMFはすでにハリルホジッチの後任候補選定に着手している模様。フランス語を話せる人物をリストアップしており、元レスター指揮官のクロード・ピュエル氏、ローマやオリンピック・マルセイユを率いていたリュディ・ガルシア氏、それに元フランス代表監督のローラン・ブラン氏の3名を上位候補に挙げているようだ。

 なお、ハリルホジッチ氏はコートジボワール代表を南アフリカW杯出場に導くと、2014年のブラジルW杯ではアルジェリア代表を率いてベスト16入り。そして日本代表指揮時にもロシアW杯本大会出場権を獲得していたが、ロシアW杯本大会出場権をもたらしていたが、本大会開幕2カ月前の2018年4月に解任となっていた。