Jリーグ 清水エスパルス

清水移籍オ・セフン「キープレーヤーのような扱いを…」韓国クラブとの残留交渉内容も告白

オ・セフン 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは先月24日、U23韓国代表FWオ・セフン(23)の獲得を公式発表している。そのオ・セフンが清水エスパルス移籍に至るまでの過程や心境を明かした。1日、韓国メディア『Sports Chunchu』が伝えている。

 身長193cmで左利きの同選手は、2018年にKリーグ1(韓国1部)の蔚山現代でトップチーム昇格。牙山ムグンファFCへのレンタルや兵役期間をへて昨年6月に蔚山現代へ復帰すると、昨季後半戦ではリーグ戦14試合中10試合で先発出場したほか、Kリーグ1ファイナル(上位6クラブによるプレーオフ)では全5試合でフル出場して4ゴール1アシストをあげてブレイクを果たしていた。

 オ・セフンと蔚山現代との契約について、韓国メディアは契約期間が2024シーズン終了後までであるほか、150万ドル(約1億7300万円)による契約解除条項が盛り込まれていると伝えていた。すると韓国紙『朝鮮日報』は1月末、清水エスパルスが契約解除金満額を支払うことで同選手の獲得を決めたと報道。清水エスパルスも2月下旬に同選手の獲得を公式発表している。

 そんなオ・セフンは韓国メディアのインタビューに応じた際、オファーが届いた時の心境を聞かれると「最初に清水からオファーを届いた時、『無条件で退団する』とは言わなかったね。このクラブのユースで育ってプロデビューを果たした。蔚山は僕のサッカー人生にとって、なくてはならないチームなんだ。だから(オファーが届いたときは自分の今後について)心配していたのさ」と語っている。

 そして蔚山現代の幹部と交渉した時、残留するための条件を提示したことを告白。その内容について「クラブに残るから買い取り価格(契約解除金)の値段を下げてほしいということだった。2021シーズン終了後にブンデスリーガのヘルタ・ベルリンへ移籍したイ・ドンジュンと同じ額を希望したんだ」

 「(大幅な年俸アップを求めたという報道については)そんなことはしていない」とコメント。150万ドル(約1億7200万円)から100万ドル(約1億1400万円)への契約解除金引き下げ要求を明かしている。ただ、清水エスパルスが選手サイドと蔚山現代の合意前に契約解除金満額の150万ドル支払いでオファーを提示したことにより、移籍が実現したという。

 また、オ・セフンは清水エスパルス移籍を決断した理由について「清水は、オ・セフンという選手(の獲得)を強く望んでいることを示していたんだ。クラブとのビデオミーティングでは、僕の起用法について具体的に説明してくれたよ。チームのキープレーヤーのような扱いを受けたのさ」とコメント。絶対的ストライカーとしての期待を受けたことを明かしている。