Jリーグ V・ファーレン長崎

長崎ウェリントン・ハットが去就発言「戻る必要があるなら…」ブラジル1部会長の見解は…

V・ファーレン長崎のサポーター 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J2リーグのV・ファーレン長崎に所属するブラジル人MFウェリントン・ハット(29)は、今季終了後にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・ゴイアニエンセへ復帰する可能性があることを認めたようだ。25日、ブラジルメディア『Sagres』が伝えている。

 ハットは昨年10月にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエC(ブラジル3部相当)フェロヴィアリオACからアトレチコ・ゴイアニエンセへ移籍。昨季に公式戦13試合で先発出場するなどブレイクを果たすと、今年3月にV・ファーレン長崎へレンタル移籍により加入していた。

 同選手は5月下旬に行われたJ2リーグ第15節・ファジアーノ岡山戦でデビューすると、右サイドのレギュラーに定着。8月下旬の第24節・ツエーゲン金沢戦で負傷したこともあり、しばらく戦列を離れていたが、先月10日開催の第33節・愛媛FC戦で復帰すると、翌節のアルビレックス新潟から第40節・ジュビロ磐田戦まで7試合つづけて先発出場。くわえて直近5試合で3ゴールをあげる活躍を見せていたが、V・ファーレン長崎はすでにJ1昇格の可能性が消滅している。

 そんなハットは、今季終了後にV・ファーレン長崎でのレンタル期間が満了を迎える。また、V・ファーレン長崎はレンタル料として25万ドル(約2900万円)をアトレチコ・ゴイアニエンセに支払っているが、完全移籍での獲得を望む場合には、今年12月までに120万ドル(約1億4000万円)による買い取りオプションを行使する必要があるという。

 その中、アトレチコ・ゴイアニエンセの会長はハットの去就について「現時点では、(V・ファーレン長崎から)何も連絡はなく、交渉も進んでいないので、復帰の可能性はあると考えている。ただ、レンタル期間が終了するまで待たなければならない」と同選手復帰の可能性に言及している。

 くわえて、ハット本人はシーズン終了後に帰国して家族とともにクリスマス休暇を過ごす予定とのこと。そのハットは『Sagres』の取材に対して「アトレチコ・ゴイアニエンセとの契約を残している。もし戻る必要があるならば、今まで(アトレチコ・ゴイアニエンセで)やってきたことを続けようとするだろうね」とコメントを残した。