Jリーグ 大分トリニータ

「よく見ていたなと」大分対仙台の主審を原博実副理事長が絶賛!PK判定巡り議論も…

大分トリニータのサポーター 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグ第32節・大分トリニータ対ベガルタ仙台が17日に行われ、大分トリニータが2-0で勝利した。この一戦では、大分トリニータの対してPKが与えられたシーンを巡って議論が飛び交っているが、原博実Jリーグ副理事長も自身の見解を示している。

 昭和電工ドーム大分で迎えたJ1リーグ残留争いを演じる両クラブの対戦では、0-0で迎えた後半5分にFW渡邉新太(26)のゴールで大分トリニータが先制。そして後半15分にはMF町田也真人(31)とGKヤクブ・スウォビィク(30)の接触により大分トリニータにPKが与えられると、これを渡邉新太が落ち着いて決めていた。

 ただ、このPKが与えられたシーンでは、バックパスを受けたスウォビィクが前線へロングフィードを供給した直後、プレスを仕掛けていた町田也真人の頭に左腕を絡める形となっており、これが意図的な行為であるかどうかJリーグファンの間で様々な意見が上がっていた。また、主審はスウォビィクに対してイエローカードを提示しているほか、VAR(ビデオアシスタントレフリー)の介入はなかった。

 このシーンに対して、原博実Jリーグ副理事長はDAZN制作の番組で「この試合は現場で見ていました。ゴールキーパーに寄せて行くのが遅れて、むしろそっち(町田也真人)がファウルしたのかなと最初は思っていたんですよ。ただ、ボールの行方を見ていたら笛が鳴ったからあれって思って。DAZNで見返したら、『これはちょっと(PKを)とられても致し方ないのかな』という感じには見えましたね」とコメント。ベガルタ仙台がPKの判定をとられても不思議ではないという見解を示している。

 くわえて「ちょっと手(の動き)が不自然かなという感じで、福島(孝一郎)さんがよく見ていたなと感心しました。多分キーパーと接触があるかなと(福島さんが)見ていたら、ちょうどその場面を見ていたんだろうなと思うので、VARが入っても明らかに間違いとはならないと思うんですよね。仙台がなかなか攻撃がうまくいかなくて、イライラしている感じもあったのかなと見えました」と福島孝一郎主審の予測を称えている。

 ともにJ2リーグ降格圏に沈む中で迎えた重要な一戦は、町田也真人に対するスウォビィクのワンプレーが勝負の明暗を分けたといってもいいかもしれない。