ラ・リーガ

東京五輪金メダルのD・アウベス、スペイン復帰へ売り込みか!給与未払いで電撃退団

ダニエウ・アウベス 写真提供: Gettyimages

 U24ブラジル代表の一員として東京五輪男子サッカー競技で金メダルを獲得したDFダニエウ・アウベス(38)は、ラ・リーガ(スペイン1部)で再びプレーする可能性を模索していたようだ。13日、スペインメディア『Fichajes』が伝えている。

 アウベスはセビージャ、バルセロナ、ユベントス、パリ・サンジェルマンで数多くのタイトルを獲得した後、2019年夏にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサンパウロへ加入。昨季はリーグ戦で30試合に先発出場しているが、これまで右サイドバックを主戦場としていた中、トップ下や中盤センターでの出場機会が増加していた。

 同選手は今季もサンパウロで出場機会を得ていたが、今月10日になって電撃退団。ブラジルメディアの報道によると、選手サイドがクラブとの契約を来年12月まで残す中、給与など1100万レアル(約2億3000万円)にもおよぶ未払い問題の解決をクラブ首脳陣に訴えていたとのこと。両者は支払い時期などを巡って会談を行ってきたが、10日までの合意に達することはなかったという。

 アウベスはサンパウロ退団により無所属状態となっているが、どうやら代理人がアトレティコ・マドリードに対して同選手の獲得を提案していた模様。しかし、アトレティコ首脳陣は現時点でアウベスを新戦力として迎え入れることは考えていないようだ。

 なお、アウベスはオーバーエイジ枠(OA)でU24ブラジル代表に選出されると、東京五輪男子サッカー競技では右サイドバックのポジションで全6試合にフル出場。キャプテンとして金メダル獲得に大きく貢献していた。そして、FIFAワールドカップ・カタール大会南米予選に臨むブラジル代表にも選出。今月3日に行われたチリ戦では出番がなかったものの、7日開催のペルー戦では後半途中からピッチに立っていた。