タイサッカー協会（FAT）は29日、タイ代表を率いていた西野朗監督と契約解除したことを公式発表した。
西野朗氏はロシアW杯終了後に日本代表監督を退任すると、2019年7月にU-23チームと兼任する形でタイ代表監督に就任。昨年1月にはFATと2022年1月までの新契約を結んでいた。その中で臨んだFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア2次予選では、先月にUAEでの集中開催において、格下であるインドネシア相手にドロー。その後、UAE戦とマレーシア戦で黒星。北海道コンサドーレ札幌のMFチャナティップ・ソングラシンや横浜F・マリノスのDFティーラトン・ブンマタンを欠いたこともあり、首位UAEから9ポイント差をつけられた4位に終わり、2次予選で敗退となっていた。
西野朗氏はW杯2次予選終了後、日本へ帰国。先日にはタイ国内メディアはFAT幹部が本人と連絡をとれない状況にあると伝えていたが、FATは同監督が今月20日にタイに戻ることを公式発表。西野朗監督本人や代表チームのコーチングスタッフを交えた総括を行った上で指揮官の去就が決定すると伝えられていた。その中、FATは監督交代を決断。カタールW杯2次予選での結果を踏まえた上で判断したものとみられる。
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