今月28日にインテルへの加入が発表されたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン。プレミアリーグ屈指のプレーメーカーがイタリアの地で新たなスターを切ることとなった。
移籍元クラブであるトッテナム・ホットスパーとしては、移籍したエリクセンの大きなを穴を埋めなければならない。約7年間にわたってチームを支えた選手の代役を見つけるのは簡単なことではないだろう。
今回は、エリクセンの穴を埋めるポテンシャルを持った3人の選手をご紹介する。
ハキム・ツィエク
クラブ:アヤックス・アムステルダム
ツィエクはサッカー界で最も過小評価されている選手の1人かもしれない。サイド、中央、どちらをプレーのスタート位置としても輝くことのできる選手であり、モロッコ代表とアヤックスの中で重要な存在となっている。
アヤックスの躍進とともに注目を集めたツィエクだが、今シーズンも素晴らしい成績を残し続けている。29試合で21のアシストを記録しており、ゴールも8つ挙げている。常に最短でゴールに向かうプレーができるため、ジョゼ・モウリーニョ監督との相性も良いだろう。左足であれば、パスのレンジも長い。
エリクセンを売却し、資金的には少しの余裕を持ったトッテナム。収支の面で考えても、ツィエクは無理のない補強候補と言えるだろう。
ジェームズ・マディソン
クラブ:レスター・シティ
好調レスターを支える若き司令塔がマディソンだ。順調な成長を遂げている23歳はイングランド代表でも存在感を増しており、将来を嘱望される存在となっている。
マディソンには、他の司令塔と異なる3つの特徴がある。1つはハードワークを惜しまないこと。様々なエリアに顔を出し全体をコントロールし、自身でゴールに迫ることができる。2つ目はチャンピオンシップをフルシーズン戦った経験があること。過酷な日程の中を生き抜いてきた。
そして3つ目が、高精度の魔法の右足だ。チャンスメイク、ダイレクトプレー、ボールコントロール全てにおいて高水準のパフォーマンスを見せている。エリクセンと比べても引けを取らない質を持っている。獲得の難易度は高いかもしれないが、獲得できれば確実に穴を埋めてくれるだろう。モウリーニョ監督との親和性も高いはずだ。
ジオバニ・ロ・チェルシ
クラブ:トッテナム・ホットスパー
先日、トッテナムが買い取りオプションを行使してレアル・ベティスから完全移籍を果たしたロ・チェルソ。クラブ関係者、そしてモウリーニョ監督もエリクセンの後釜として期待しているだろう。
ロ・チェルソはエリクセンのような精確で長いレンジのパスに加えて、高いシュートテクニックを兼ね備えた選手だ。2018/2019シーズンには16ゴールを記録している。ミドルだけでなく、GKとの1対1などにも強いのが特徴的だ。
エリクセンとの明確な差があるとすれば逆足の精度だろう。エリクセンが左足も巧みに扱うのに比べて、ロ・チェルソは右足を使いこなせていない。右足でコントロールしているタイミングでボールをロストする場面が目立つ選手だ。ただ、ポテンシャルは間違いなく高い。エリクセンの穴を埋めるだけの実力を持った選手と言えるだろう。クラブが買い取りオプションを行使したということは、彼に期待しているということの表れだ。
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