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レンタル数ランキングトップ5!最も選手を貸し出しているのは?

写真提供: Gettyimages

クラブチームが選手を獲得する際には、いくつかの選択肢が与えられる。契約期間内の選手の所有権を完全に得る完全移籍と、契約期間内だけ自チームでプレーさせることのできるレンタル移籍が代表的な選択肢だ。それらを組み合わせ、レンタル移籍後に完全移籍で獲得するケースもある。

今回フォーカスを当てるのはレンタル移籍だ。獲得に移籍金を必要とせず(レンタル手数料が発生する場合はある)、獲得した選手が期待通りではなかったとしても、クラブへの経済的なダメージを抑えることができる。

放出する側のメリットとしては、有望ではあるが出場機会が限られている選手の経験を積ませることができたり、リーグなどが設けている規制を掻い潜る手段になったりもする。今回は、過去10年間でレンタル移籍で最も選手を貸し出している欧州5大リーグのクラブから上位5クラブをご紹介する。


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5位:ローマ

選手レンタル数:43

ローマは出場機会の限られている選手や、成長の見込める選手をレンタルで貸し出すことが多い。ルカ・ペッレグリーニは2019年冬の移籍市場でカリアリに貸し出され評価を上げ、最終的にレオナルド・スピナッツォーラとのトレードでユベントスに加入している。

また、2017年に加入したマキシム・ゴナロンはローマで期待通りの活躍を見せることができず、2018年にセビージャへ貸し出された。今シーズンは、条件次第では買い取り義務が発生するグラナダに貸し出されており、完全移籍の可能性が高まっている。


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4位:ユベントス

選手レンタル数:51

現在、セリエAの覇権を握っているユベントスもレンタルでの選手貸し出しを多用するクラブだ。今シーズンは例年に比べて抑え気味だが、昨シーズンは13人の選手をレンタルで貸し出していた。

ユベントスは買い戻しオプションや共同保有という選択肢を取ることが多いクラブでもある。現在ウディネーゼでプレーするロランド・マンドラゴラ。彼は将来有望なイタリア人MFだ。2016年1月からレンタル先プレーし、2018年にウディネーゼに完全移籍している。ただ、契約の中にはユベントスが2600万ユーロで買い戻すことのできる条項が含まれている。


写真提供: @PSG_inside

3位:インテル

選手レンタル数:53

3位にもセリエAのビッグクラブがランクインした。経済的に脆さを見せていたセリエAでは、完全移籍よりもレンタル移籍を絡めた取引が好まれる傾向が、ここ数年はあるだろう。

インテルが現在貸し出している有名な選手といえばマウロ・イカルディだ。クラブとの関係性が“アレ”な同選手を、インテルは移籍金の発生する完全移籍で放出したかっただろう。ただ、買い手が見つからなかったのだとしても不思議ではない。イカルディの妻の言動を好意的に受け取るクラブがあるはずもないからだ。


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2位:チェルシー

選手レンタル数:57

2位にようやくセリエA以外のクラブがランクインした。補強禁止処分を受けているチェルシーだ。ただ、彼らが貸し出している多くの選手が、補強禁止処分を受けた際に役立った。

新たな選手の獲得ができないチェルシーだが、レンタル選手を呼び戻すことは認められているため、エバートンに貸し出していたクル・ズマなどの選手をスカッドに追加することができた。

現在、攻撃陣をけん引しているタミー・アブラハムも昨シーズンまではアストン・ビラにレンタルで貸し出されていた。


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1位:ウディネーゼ

選手レンタル数:62

1位には、またまたセリエAのウディネーゼがランクインした。このクラブはレンタルで選手を貸し出すのが大好きといってもいいだろう。2012年にはワトフォードに5人の選手を同時に貸し出したことが話題となった。

レンタル大好きウディネーゼは、現在8人の選手を貸し出している。また、サンプドリアに完全移籍したヤクブ・ヤンクトなど、レンタルから完全移籍に移行した選手も含めると、合計で11人にその数字は増える。

名前:菊池大将
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好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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