アジア タイ代表

ついに始動した“西野タイ” W杯に向けた取り組みとは

写真提供: Gettyimages

著者:オッブ・ディーワジン(フットボール・トライブ・タイ)

 数日前に2022年ワールドカップ(W杯)のアジア予選に向けて、タイサッカー協会は特別会議を開いた。 その会議から「西野タイ」に関する様々な新しい情報が発表されている。 まず、西野監督は8月18日にタイ代表のメンバーリストをFIFAに提出することがわかった。 そして、選ばれた選手たちが数日後集まり、代表合宿をしてから練習試合に挑む予定だ。

 練習試合の相手はまだ発表されていないが、試合は今月末に行われる予定である。 その試合の内容や結果を踏まえて、23人のメンバーが発表されるという。 さらに、西野朗監督のリクエストで、合宿中にはU-23タイ代表のメンバー数人も練習に加わることが明らかとなっている。

 西野監督のもっとも大きな課題は予選までの時間が限られていることだろう。 そのため、タイ国内を走り回っている。 西野監督は時間のなさに関して「W杯の合宿まで時間がない。限られた時間の中で、まずは選手情報をできるだけ集める。そして、試合を観られるだけを観たい。いくつかのチームの練習にも参加する予定だ」

 西野監督を支えるコーチングスタッフも何人か発表されている。 その中の1人は、Anurak Srikerd(アヌラク・スリケルド)。 BGパトゥム・ユナイテッドのヘッドコーチを務めていたスリケルドは2015年にAFF U-19 ユース・チャンピオンシップを制している。 その大会において、スリケルドの元でプレーしていたたくさんの選手が、U-23タイ代表Uのメンバーとして東南アジア競技大会に向けて準備をしている。 西野監督にとって、スリケルドは若い世代とトップチームをつなぐ「架け橋」となるはずだ。

 もう1人、西野監督のアシスタントになると言われている男がいる。 2016年〜2018年までチャナティップ・ソングラシンが所属していたムアントン・ユナイテッドの元ヘッドコーチ、Totchtawan Sripan(トチャワン・スリパン)だ。

 カタールのワールドカップに向けた西野監督のデビューは9月5日のベトナム戦である。 チケットは既に完売しており、タイ国内での中も木度は非常に大きい。