代表チーム チリ代表

コパ・アメリカで見えた、日本代表3つの「世界との差」

著者:秕タクヲ

招待国として南米ナンバーワンを決めるコパアメリカへ出場した日本代表。結果はグループステージ敗退と悔しい結果に終わったが、東京オリンピックを焦点に選考されたメンバーにとっては貴重な経験となったことだろう。南米の本気を前に世界との差を実感させられた森保ジャパン。今回は今大会で浮き彫りになった伸びしろを3つ紹介したい。


【上田綺世の3つの決定機ミス(チリ戦)】

まず触れたいのは初戦チリ戦でスタメン出場した上田綺世である。この試合上田は44分、57分、68分とペナルティエリア内でチャンスが訪れたがいずれもゴールとはならなかった。結果4−0と苦杯をなめたが、もしこれらの決定機を生かすことができたならチリの攻撃ムードに水を差し大敗を回避できたのかもしれない。
ゴールには結びつかなかったが、上田の決定機までの動き出しやポジショニングは称賛するべきだと私は考える。

ボールを受ける技術は上田本人の努力の賜物であり、柴崎岳からのパスに見事に応えチリ相手にヒヤリとさせたのは紛れもない事実だ。この試合が後の彼自身にとって転機になることを切に願う。


【遅かった森保監督の決断(ウルグアイ戦)】

チリ戦での大敗の後、岡崎慎司をスタメンにするなど大幅なメンバーチェンジをもって挑んだウルグアイ戦。結果2−2とウルグアイ相手に善戦をしたように思える結果だが、私は森保監督の采配に遅れがあったのではないかと考えている。

前半からハードワークを途切れさせない戦いをしたことが仇となり、2−2の同点になってからは苦し紛れのクリアが重なり思うような攻撃ができなくなってしまった。攻撃ムード停滞を打開するため67分の上田綺世をピッチに送るまでは理解できるが、そこからサムライたちを再度奮い立たせるためのケアは83分久保建英・87分立田悠悟投入まで行われることはなかった。その間選手全員の疲労度は溜まり、ルーズボールもウルグアイに取られる場面が重なり悪循環を生み出してしまったのではないだろうか。

戦況を大きく変えたくないという考え方もあり森保監督にも何らかの理由があったと思うが、明らかに低下した運動量に対しては選手の入れ替えが良薬である。


【中島の試合を決める力(エクアドル戦)】

グループステージ突破を決めるには3戦目であるエクアドル戦への勝利が必須だった。試合は先制したものの同点に追いつかれ1−1のスコアで試合終盤までやってきた。そして後半アディショナルタイム。冨安健洋の持ち上がりから中島翔哉→久保建英と経由して最後再び中島。ペナルティーエリアで訪れた決定機を中島は逃してしまった。後ろにいたエクアドル選手も歩いておりプレッシャーもなかった中で狙いすました右足はディフェンダーに阻まれた。こぼれ球を久保が押し込みネットを揺らしたがオフサイド。

試合終盤で疲労困憊だったことも挙げられるが、時間的な余裕はあった状況を考慮すると、このシーンを決めきることが世界との差を解消するには必要であると改めて考えさせられる。