湘南ベルマーレ 北海道コンサドーレ札幌

ルヴァン杯・湘南戦出場の宮澤裕樹、プロ初ゴールの檀崎竜孔ら若手選手称賛 「チーム全体の底上げにつながる」

北海道コンサドーレ札幌の宮澤裕樹 写真提供:GettyImages

 北海道コンサドーレ札幌のMF宮澤裕樹は10日夜に行われたYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節・湘南ベルマーレ戦でつかんだ勝利の重要性を語っている。

 コンサドーレはミッドウィーク開催のカップ戦において、ここまでの2試合ではターンオーバーを実施していたこともあり、リーグ戦に先発出場する選手に出番が回ることがほとんど無かった。

 しかしこの一戦では宮澤をはじめ、日本代表FW鈴木武蔵、DF福森晃斗、FW菅大輝など複数の主力組が先発メンバーに名を連ねると、鈴木のハットトリックもあり4-1と快勝。約1カ月ぶりに札幌ドームで試合後にサポーターとともに勝利の余韻に浸った。

 日本大学サッカー部から来季にコンサドーレ加入が内定しているMF金子拓郎とともに、久々となる中盤センターのポジションでピッチに立った宮澤であるが、ベルマーレ戦出場が決定したのは昨日のトレーニング前だったようだ。

 それでもキャプテンとしてチームを勝利に導くという役割を全うした同選手は試合後、ミックスゾーンに姿を現すと「(出場決定の旨を伝えられて)しっかりプレーしようと思ったし、連敗が続いている中でこのゲームに対する思いは、試合に出場していない選手の思いも含めてあった。今日は内容も良かったと思うが、気持ちの入ったプレーを見せたことが良かった」とこの一戦にかけていた思いを明かす。

 また公式戦3連敗の中で迎えたこの一戦に向かう際のプレッシャーの有無について「プレッシャーは無かったと思う。自分たちが自信を持ってプレーすることがリーグ戦でもルヴァンカップでも変わらない。比較的若い選手や大学生が出場した中でもチームの形を出すことができたシーンもあった。自信を持ってやっていくことが大事だと思う」と語っている。

 昨シーズン途中から3バックの中央のポジションを主戦場としていたものの、この日は久々に中盤センターでプレーしたことによる感覚の違いについて「チームとしてやっていることは変わらない。その中で最近緩い部分があり、リーグ戦で失点していた。シンプルに走ることや戦うことはボランチとして意識していた」とミハイロ・ペトロヴィッチ監督が普段から選手全員に求めている要素について言及。

 そしてこのベルマーレ戦の勝因について「走ることや球際など根本的な部分で(対戦相手を)上回っていくことが大事だと思っている。湘南(ベルマーレ)もそういう部分を前面に出してくるチームだと思っていたし、互角以上にやれていたかなと思う」とコメントを残している。

 さらにこの一戦で日本代表U-21代表MF岩崎悠人、MF金子拓郎など若手選手との連携面での手応えについて「良いシーンも多くあったし、意識を持って取り組んでいければ、さらにチーム全体が良くなるし、チーム全体の底上げにつながる」と語ると、プロ初ゴールを飾ったMF檀崎竜孔には「彼も吹っ切れたと思うし、あわよくばもう1点2点という姿勢も出していた。ここで満足することなく、継続してやっていくことでさらに良くなると思う」と期待感をあらわにした。

 最後に宮澤は13日に控える明治安田生命J1リーグ第7節・セレッソ大阪戦に向けて「本当に良いゲームができたので、体のケアをして次に向けてしっかりと準備していきたい。今日出場していなかったメンバーも刺激を受けたと思うし、次の試合でチーム一丸となってリーグ戦での連敗を止めることができるようにやっていきたい」と意気込みを語った。