セリエA

サッカー選手エージェントの仕事:イタリアのエージェント事情【特別インタビュー第2弾】

本気の人は1、2%

ダビデ(以下D):
エージェントになってから、1番大きなハードルはなんでしたか?
試験に合格しても必ずすぐに良い選手を見つけて、クラブに相手にされるというわけでもないですよね。

カタリオッティ(以下C):
そうですね。やはり最初は以前からの仕事(カタリオッティ氏の場合は弁護士)を続けながらエージェントをやる人が多いです。とても面白いことに、私が開いている講座に参加する人はサッカーと全く関係ない仕事をやっている人ばかりです。

D:
例えばどのような仕事ですか?

C:
会社員、建築家、エンジニア、言語学校の卒業生、郵便屋さん、バーを運営している人、職業は本当にそれぞれです。
安定した収入をキープしつつ、少しずつエージェントの仕事に移ろうとしている人が一番多いです。また、軽い気持ちで参加する人も多くいます。本気でエージェントの仕事で生活しようとする人はたった1、2%だと思います。

D:
1、2%ですか!

C:
免許をとっても、エージェントの仕事が始まらないケースもたくさんあります。すでに結婚し、家族を支えるのに大きなリスクを取れない人、大学生でお金がない人などがそれに当てはまります。本当に人それぞれです。本気で何か目指す時は時間もお金もかける必要がありますから。みんなにできることじゃないですね。

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