セリエA ミラン

DR.TRIBE【試合診断書】セリエA第6節:エンポリ対ミラン

大会:セリエA
カード:エンポリvsミラン
スコア:1-1
担当医:菊池大将(@yukkenokonoko
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審


マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):ピエトロ・テッラチャーノ

数多くのビッグセーブでチームに勝ち点1をもたらした。1失点目もディフレクションによるもので、過失は少ない。この試合で最も輝いた選手だ。

ザ・ハード・ワーカー(THW):スソ

ゴンサロ・イグアインの不在により、普段よりも自身がどうにかしなければという気持ちが強く感じられた。それはシュート数の数にも表れている。シュートの質も高くエンポリの脅威となったが、好セーブに阻まれた。

モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):アレッシオ・ロマニョーリ

勝ち点3を失う致命的なミスを犯してしまった。そこまでは堅実かつ冷静にプレーしていたため非常にもったいない。


エンポリの攻撃vsミランの守備

序盤はサイドで起点を作り、ディフェンスラインの裏へのボールやサイドに流れたアントニーノ・ラ・グミーナのところで起点を作ったエンポリ。ミランは中央をしっかりと固めて、マイナスのクロスなどにも冷静に対処した。

エンポリとしてはヘイムド・ジュニオール・トラオレがミラン守備ブロックの間での間受けや、2トップの中継役となりたかったが、ミランがしっかりとケアし仕事はできなかった。

後半は両サイドバックを高い位置に押し上げて、守備ブロックを作って守るミランを位押し込む時間が増える。対するミランも集中力高く、カウンターからのダメ押しを狙ったがロマニョーリのミスにより失点。

試合終盤にはマッテオ・ブリーギの投入で4-4-2気味にシステムを変更したエンポリ。中央を厚くするということと、点を取りに来たミランがディエゴ・ラクサールなどを高い位置に押し上げてきたため、サイドでの優位性の確保に動いた形だろう。


ミランの攻撃vsエンポリrの守備

サイドメインのビルドアップから、中央で起点となれないファビオ・ボリーニの代わりに複数選手がボールの引き出し手となった。ただ、左サイドでのビルドアップはリカルド・ロドリゲスの不在もあり、普段よりもクオリティは引くかった。対するエンポリは高い位置からプレスをかけ、ショートカウンターを狙うもパスコースが限定できておらず前進を許した。

ボリーニがスタメンということで、チャルハノールは内に絞る動きが増えた。その空いた左サイドのスペースはラクサールがしっかりと使用。先制点もその形から、ラクサールがクロスを上げたことで生まれた。エンポリとしては、ラデ・クルニッチのクリアミスが悔やまれる。

後半はプレスの精度があがり、ミランのビルドアップを制限することに成功したエンポリ。ミランはビリアをおとりにして、ケシエの気の利いたポジショニングで前進を図った。パトリック・クトローネとサム・カスティジェホを投入したミランだが、2人よりもスソが目立つ展開に。同点にされて以降は人数をかけて勝ち越しを狙ったが、テッラチャーノに阻まれ続けた。


エンポリ監督:アウレリオ・アンドレアッツォーリ

ミランがハイプレスに苦しんできたこともあり、序盤から高い位置でのプレッシング。ショートカウンターから何度かチャンスを作ることに成功した。最終的に、そのハイプレスが実を結び同点弾に繋がっている。交代カードの切り方も悪くなかった。システム変更は安定感をもたらした。


ミラン監督:ジェンナーロ・ガットゥーゾ

この試合でも結果として采配ミスと呼べるような判断をしてしまった。1点をリードしてから、エンポリに主導権を渡し過ぎてしまった感は否めない。冷静なプレーを続けていても、あれだけ長期間ボールを持たれていればミスも生まれてしまう。イグアイン不在の敵地エンポリ戦で勝ち点1は、本当の最低限だ。課題だった持続力はこの試合でも課題として残り続けた。


主審:ミチェル・ファッブリ

試合を通して問題となるようなジャッジはなかった。PKの場面もVARを使って、判断の正確性を上げるなど安定したレフェリングを披露。