プレミアリーグ セリエA

マンUとミランの一戦はPK戦でのキッカー13人目までもつれる展開に

 インターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)・マンチェスター・ユナイテッド対ミランが日本時間26日午後に行われ、PK戦の末にユナイテッドがミランを下している。

 ミランは今夏退団が噂されているイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチがキャプテンマークを巻いて先発出場。一方のユナイテッドは前線2枚にMFフアン・マタとFWアレクシス・サンチェスを起用している。

 11分、マタの裏のスペースを狙った浮き球のパスにアレクシス・サンチェスが反応すると、そのままイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマと1対1で落ち着いてゴールマウス右隅に流し込んだ。

 先制に成功したユナイテッドだったが、ミランもすかさず同点に追いつく。14分、最終ラインのボヌッチのロングフィードに反応して抜け出したスペイン代表FWスソがダイレクトボレーでネットを揺らす。

 ユナイテッドは26分、左サイドからアレクシス・サンチェスがロングカウンターを仕掛けると、ボックス手前まで走りこんできたMFアンデル・エレーラにパスを出し、ダイレクトでシュートする。これをドンナルンマが止め、セカンドボールをエレーラが押し込んだものの、ゴールマウスを捉えることができない。

 さらに直後の28分には右サイドのFKからミランの守備陣形が整わないうちにマタが直接ゴールを狙ったものの、ここもドンナルンマのセーブに遭い、勝ち越しゴールとはならない。

 その後も両チームともにゴール前まで迫るシーンを作るものの、ネットを揺らすまでには至らず、前半は1-1で終える。

 後半、最初にチャンスを迎えたのはユナイテッドだった。47分、アレクシス・サンチェスが中央から左サイドに展開すると、左サイドからのクロスにサンチェス自らはボレーシュートで合わせるもゴールマウス左に反れる。

 対するミランは54分、カウンターの局面でスソが中央からドリブルで持ちあがると右サイドから駆け上がってきたFWパトリック・クトローネにパスを出す。そのクトローネはダイレクトでシュートを放ったものの、相手DFが体を寄せていたため枠を捉えることはできない。

 60分台に入ると、両チームとも更にゴール前に迫るシーンを作り、オープンな展開となるものの、互いにゴールを許さず終盤に差し掛かる。

 すると83分、ミランはペナルティエリア内で浮き球のパスに反応したFWファビオ・ボリーニが角度のない位置から左脚でダイレクトボレーを放つもゴールポストに嫌われる。

 結局90分では両チームともに勝ち越しゴールを奪うことができず勝負の行方はPK戦に持ち込まれる。

 そのPK戦ではミランの2人目を務めたボリーニが止められたものの、ユナイテッドの4人目のMFスコット・マクトミネイのシュートをレイナが止める。直後、ミランは4人目にキッカーを務めたスソが止められるも、ユナイテッドの5人目のGKジョエル・ペレイラのシュートもレイナに止められる。

 PK戦は3-3のスコアで6人目以降に突入すると、12人目まで決着がつかなかったものの、ミランの13人目のキッカーのMFフランク・ケシエが失敗したことにより、ユナイテッドが9-8で勝利を収めた。