セリエA ユベントス

Cロナウドがもたらした衝撃は… ユベントス絡みのビッグディール10選

日本時間10日深夜に成立したクリスティアーノ・ロナウドを巡るビッグディールは世界中のフットボールファンに大きな驚きをもたらした。数年前まではセリエAのクラブが1億ユーロ(約131億円)以上を支払う取り引きを行うことさえ想像できなかったという背景を踏まえると、その驚きは増幅させられるかもしれない。そこで今回は過去にユベントスが絡んだ衝撃の移籍を一挙に取り上げる。


ジネディーヌ・ジダン

ユベントス⇒レアル・マドリード(2001年夏)
移籍金:7350万ユーロ(約96億円)

欧州のほぼすべての主要タイトルをクラブ、個人共に総なめにした世界屈指の司令塔であるジダンは、ユベントスでもいかんなく実力を発揮し数々のタイトルをチームにもたらした。その活躍から2001年にマドリードへと引き抜かれた。当時世界最高峰のタレントをそろえ、「銀河系」と呼ばれていた同クラブでも攻撃陣の中心に君臨した。


ジャンルイジ・ブッフォン

パルマ⇒ユベントス(2001年夏)
移籍金:5200万ユーロ(約56億円)

2001年夏にジネディーヌ・ジダンがレアル・マドリードへ移籍したことによるユベントスが受けた恩恵は非常に大きなものだった。ユベントスはジダンの置き土産である高額の移籍金を使い、当時史上最高額となる5200万ユーロでイタリアサッカー界最高の守護神であるジャンルイジ・ブッフォンの獲得にこぎつけると、2017/18シーズンまでの17年間に渡りイタリア国内の第一線で活躍した。


アンドレア・ピルロ

ミラン⇒ユベントス(2011年夏)
移籍金:フリー

2011年夏、ミランは大きな功績を残した「マエストロ」ことアンドレア・ピルロに新契約を提示しなかったが、理由として当時ミランを率いていたマッシミリアーノ・アッレグリ監督との確執があった可能性が伝えられている。その後、ユベントスでは不動のレジスタとしてスクデット獲得に大きく貢献し、2014/15シーズンにはCL決勝進出の原動力になっている。


カルロス・テベス

マンチェスター・シティ⇒ユベントス(2013年夏)
移籍金:1400万ユーロ(約19億円)

ロベルト・マンチーニ監督との衝突、途中出場の拒否などマンチェスター・シティで問題児扱いされていたテベスだが、ユベントスは1400万ユーロというバーゲン価格で同選手を獲得。さらに「10」番を背負うことが発表されたことによりサポーターから批判が噴出したものの、2シーズンに渡りリーグ戦で39ゴールをマークするなどストライカーとして十分すぎるパフォーマンスを披露した。


ポール・ポグバ

ユベントス⇒マンチェスター・ユナイテッド(2016年夏)
移籍金:1億500万ユーロ(約138億円)

2012年にマンチェスター・ユナイテッドからユベントスへフリーで移籍すると、瞬く間に成長を遂げ、世界最高のミッドフィルダーとも呼ばれるまでになる。ユベントスのリーグ4連覇に大きく貢献すると、2016年には母国フランスで開催されたUEFA欧州選手権に出場し、準優勝に貢献した。その後、当時史上最高額の移籍金でユナイテッドへ復帰した。


ゴンサロ・イグアイン

ナポリ⇒ユベントス(2016年夏)
移籍金:9000万ユーロ(約104億円)

カルロス・テベス退団にともないストライカー補強が優先事項となっていたユベントスは、パリ・サンジェルマンのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニからイグアインにターゲットを変更し、見事契約解除金満額となる9000万ユーロでの引き抜きに成功。なお代理人である父親はナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の同選手に対する扱いを非難し続けている。


ダニエウ・アウベス

バルセロナ⇒ユベントス(2016年夏)
移籍金:フリー

ユベントス⇒パリ・サンジェルマン(2017年夏)
移籍金:フリー(契約解除)

2015/16シーズンがチャンピオンズリーグ制覇最大のチャンスと目論んでいたユベントス首脳陣は、補強ポイントとなっていた右サイドバックにおいて、バルセロナで数多くのタイトルを獲得していたダニエウ・アウベスを獲得。しかしCL決勝のハーフタイムのドレッシングルームにおけるレオナルド・ボヌッチとの口論などチーム内で亀裂を生じさせたことが周囲から反感を呼び、結局ボヌッチとともにチームを離れることとなった。


レオナルド・ボヌッチ

ユベントス⇒ミラン(2017年夏)
移籍金:4200万ユーロ(約55億円)

2011年にユベントスに加入以来、着実な成長を遂げてユベントスの最終ライン「BBC」の一角を担う存在になっていた。しかし2016/17シーズン途中におけるマッシミリアーノ・アッレグリ監督との確執、チャンピオンズリーグ決勝のハーフタイムのドレッシングルームにおける「事件」に関わっていたことが原因でクラブを離れる決断を下したものとみられている。


ドウグラス・コスタ

バイエルン・ミュンヘン⇒ユベントス(2017年夏)
移籍金:1年レンタル600万ユーロ(約7億8000万円)
    2018年夏に4000万ユーロ(約52億円)で完全移籍

キングスレイ・コマンやアルトゥーロ・ビダルなどここ数シーズンに渡り活発な取引を行っていることにより良好な関係にあると伝えられているバイエルン・ミュンヘンとユベントスは、セレソン屈指のドリブラーであるドウグラス・コスタを巡る交渉が難航していたものの、ユベントス側がレンタルでの獲得を提案したことにより、一気に進展。1年レンタルの4000万ユーロによる買い取りオプション付帯という条件で決着している。


クリスティアーノ・ロナウド

レアル・マドリード⇒ユベントス(2018年夏)
移籍金:1億ユーロ(約131億円)

ユベントスはこの夏にバレンシアからジョアン・カンセロを獲得しているが、同選手獲得の際に代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏からクリスティアーノ・ロナウドの獲得を勧められたことがきっかけとなり、今夏のビッグディール成立に至っている。なおこの移籍でロナウドは年俸3000万ユーロ(約39億円)による4年契約を結んでいる。